カテゴリー「ラテンアメリカ分室」の記事

2020年7月19日 (日)

コロネル・ニカラグア大使、ニカラグア情勢オンライン会議プレゼン資料

今日、ニカラグアは、1979年7月19日、サンディニスタ民族解放戦線(FSLN)が、17年の革命闘争の上、独裁者アナスタシオ・ソモサを打倒したサンディニスタ革命勝利41周年記念を迎えます。どの革命も、どの運動も一定の誤りを持つことは避けられませんが、サンディニスタ革命は、41年の間、主権国家、対米自立、国民本位の経済、格差是正、貧困一掃、社会福祉の向上、社会主義の旗を掲げてきました。

 

そうしたことから、米国は、サンディニスタ政権を敵視し、2018年11月には、ボルトン大統領安全保障補佐官は、ニカラグアを、キューバ、ベネズエラと並んで、「専制のトロイカ」と決めつけ、体制変換を要求します。また同年12月には、対ニカラグア制裁法、「2018年ニカラグア人権・反汚職法」を制定し、制裁を強めました。今月18日には米財務省外国資産管理室(OFAC)は、不当にもオルテガ大統領の子息、フアン・カルロス・オルテガ・ムリージョ氏他、3名を体制の宣伝を行ったこと、マネー・ロンダリングを行ったかどで制裁を科しました。

 

しかし、ニカラグア政府は、核兵器禁止条約では、2017年7月にいち早く批准しています。そうしたサンディニスタ政府の核兵器政策を引き継いで、コロネル大使は、添付のような千羽鶴を折って、広島、長崎に捧げています。

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2020年7月 8日 (水)

ドミニカ共和国大統領選で勝利したアビナデル氏はどういう人物か

ドミニカ共和国大統領選で勝利したアビナデル氏はどういう人物か

 

筆者は、別に時事通信を批判の的にしているわけではありませんが、今回の大統領選の報道においても、「【サンパウロ時事】カリブ海の島国ドミニカ共和国で5日、任期満了に伴う大統領選挙が行われ、6日までの開票の結果、中道左派の野党・現代革命党(PRM)の実業家ルイス・アビナデル氏(52)が与党候補ら5人を抑えて初当選を確実にした」と的外れの配信をしました。またいくつかの新聞が、その報道を無批判的に報道しました。

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2020年2月 8日 (土)

ボリビア、革新政権の打倒、周到に用意された巧妙なクーデター

ボリビア、革新政権の打倒、周到に用意された巧妙なクーデター

PART I

 

PART  今回

  1. クーデター計画の歴史的背景
  2. 大統領選挙の実施
  3. クーデター計画の存在
  4. 警察・軍の蹶起とモラーレス政権中枢部の破壊
  5. アネェス暫定政権の成立

PART  次回

  1. アネェス政権の極右的政策の遂行
  2. 5月の新選挙の見通し

 

  • クーデター計画の歴史的背景

 

 

189番目のクーデター、これまでにない形

昨年11月10日のエボ・モラーレス大統領、アルバロ・ガルシア・リネーラ副大統領の辞任は、米国の筋書きに基づく、警察=寡頭制勢力=軍による、新しい型のクーデターでした。ボリビアでは、1825年以降189番目の軍事クーデターでした。このクーデターは、軍部が決起し、戦車、戦闘機を動員し、主要官庁・通信・メディアを掌握し、時の大統領を捕捉し、国外に追放するという伝統的な典型的なクーデターではありませんでした。また近年ラテンアメリカで見られたような、大統領の邸宅を襲い、拉致し、国外に追放したクーデター(2009年ホンジュラス)や、議会の多数により数時間の間に新大統領を選出し、現大統領を失脚させる議会クーデター(2012年パラグアイ)や、議会の多数によりでっちあげの弾劾裁判で大統領を罷免する(2016年ブラジル)クーデターとも違うものでした。政府幹部の家族の家を焼き討ちしたり、略奪したり、安全を脅迫したり、与党の事務所を焼き討ちしたりして脅威を与え、社会的騒擾を起こし、政府幹部に個別に辞任を迫るものでした。

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2020年1月 8日 (水)

CELACの活動の停滞は、誰が望むのか?

CELACの活動の停滞は、誰が望むのか?

 

1月8日から、メキシコで第6回中南米・カリブ海共同体(CELAC)首脳会議が開催されます。CELACは、2011年12月、カラカスで、ラテンアメリカ・カリブ海の33カ国が、域内の対話、協力、政治的・経済的・社会的・文化的統合を目指して設立した共同体です。国連加盟国の17%、人口6億2,400万人、世界人口の9%、面積が地球の15%、GDPの7.1%を占める広大な地域です。旧スペイン、ポルトガル植民地、イギリス、フランス、オランダの旧カリブ海植民地から独立した国々から成り立っています。公式言語は、スペイン語、ポルトガル語、英語、フランス語です。

 

続きは、PDFをお読みください。

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2019年12月10日 (火)

カリブ海の小国の大きな勝利

カリブ海の小国の大きな勝利

 

126日カリブ海の人口72,000人の小国、ドミニカ国で総選挙が行われ、与党のドミニカ労働党(DLP)が、野党の統一労働者党(UWP)に圧勝しました。

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2019年8月29日 (木)

ニカラグア人のコスタリカ移住

ニカラグア人のコスタリカ移住

 

本日ある報道で、「ニカラグアからコスタリカに政治的弾圧を逃れて、約3万人が流入した」と報道されました。しかし、実態はどうでしょうか。ニカラグアと対立関係にあるコスタリカ外務省のこの発表を鵜のみにして「政治的弾圧を逃れて」と報道したことには、真実を究明する真摯な態度がうかがわれません。

 

かつて、小生は次のように書いたことがあります。

「なお、コスタリカへの不法入国者の扱いについて、一言触れておきたい。ニカラグアからコスタリカに不法入国した人々は約30万人といわれているが、これらの人々はニカラグアからの難民ではなく、職をもとめて、またほぼ6倍近いコスタリカの賃金を求めて不法入国した人々である 。コスタリカの雇用者側も、不法入国者を平均賃金よりも安く雇用することができ、双方の必要性が一致して、大量に不法入国したと考えるのが現実的であろう。こうした事例は、年間100万人以上と言われるメキシコからのアメリカへの不法入国などにも見られる現象と同じものである 」。拙稿「最近のコスタリカ評価についての若干の問題」『アジア・アフリカ研究』2002年第2Vol.42, No.1 (通巻364号)、アジア・アフリカ研究所刊

 

現在でも約30万人のニカラグア人がコスタリカに移住しています。また、その他に10万人が違法に滞在し、安価な賃金と差別を受けながら労働に従事しています。昨年4月からの騒擾事件でコスタリカに入国した人数は、約3万人といわれていますが、8割は帰国を希望しているといわれています。脱出への狂乱ブームの中で、経済的理由であるのに、政治亡命なら簡単にビザが出ると思い、コスタリカに入国したものの、仕事が見つからず、帰国しようというものです(19.05.11 Confidencial、保守派の新聞でさえ、このように事実を報道しています)。つまり、「政治的対立」で脱出したものは6,000人程度と思われますし、その内の大多数は、遠からず無罪で帰国できるとオルテガ政権の寛容政策を見越して出国したものでしょう。3万人のうち、7割近くが青年でそれも大卒だったことが、このことを物語っています。

 

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2019年8月13日 (火)

米国の反転攻勢及び新自由主義との対決を再確認した第25回サンパウロ・フォーラム

米国の反転攻勢及び新自由主義との対決を再確認した第25回サンパウロ・フォーラム

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25回サンパウロ・フォーラムが、ベネズエラの首都カラカス市で、725日~28日間開催されました。会議には、192の共産党、革新党、市民運動の代表700名余が参加しました。

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2019年5月14日 (火)

南米の共産党は、ラテンアメリカの現状をどう見ているのか?

南米の共産党は、ラテンアメリカの現状をどう見ているのか?

 

4月28日ウルグアイのモンテビデオで南米共産党会議が開催され、参加した10か国9共産党は、ラテンアメリカ・カリブ海地域の現状を討議し、声明を発表しました。続きは、PDFをお

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読みください。

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2018年9月20日 (木)

CIAの破壊活動マニュアル

昨年4月~7月のベネズエラでの過激なデモ、破壊活動、本年7月~8月のニカラグアでの過激なデモ、破壊活動は、政権側の一定の誤りをついた抗議デモが、急速に過激なデモ、破壊活動に発展し、その後、経済的被害を多くの国民が批判し、収束しました。この事件を考える場合、CIA作成の破壊活動マニュアルが参考になります。
こうしたやり方は、形を違えて、キューバ、チリ、ボリビアなどでも行われました。中南米を米国の裏庭と考え、主権を認めず、内政干渉を行う政策は、ニクソンも、レーガンの、ブッシュ親子も、オバマも、トランプも(無謀すぎますが)、変わっていないのです。続きはPDFをお読みください。「85_cia.pdf」をダウンロード
「85_cia.pdf」をダウンロード


「18.09 ジーン・シャープ非暴力行動198の方法.pdf」をダウンロード

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2018年8月 3日 (金)

メキシコ、左派勢力圧勝の背景

メキシコ、左派勢力圧勝の背景

▶保守的なメキシコでの左派勢力の勝利
 7月1日ラテンアメリカにおける大国、人口1億2,900万人(世界第11位)、GDP1兆1,407億ドル(世界第15位)のメキシコで、大統領選挙(任期6年)、連邦議会上院(議席128名・任期6年)、下院議員(議席500名・任期3 年)、8州と首都メキシコ市の知事選挙など史上最大の大選挙戦が実施された。結果は、ロペス=オブラドール候補の選挙連合、「共に歴史を作ろう」(左派連合)が、すべての選挙で地滑り的な勝利を収めた。この勝利は、ブラジル、アルゼンチン、エクアドルと左派勢力が政権を失ったり、革新性を失ったりする反転攻勢が続いているラテンアメリカにおいて、左派勢力に変革への確信を蘇らせるものでもある。一体、どうしてこのような歴史的な勝利がつくられたのであろうか。

続きはPDFをお読みください。「18.08.03 メキシコ、左派勢力圧勝の背景.pdf」をダウンロード

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