カテゴリー「ベネズエラ分室」の記事

2017年9月28日 (木)

時事通信は、ベネズエラ与野党協議について真実を報道しているのか?

時事通信は、ベネズエラ与野党協議について真実を報道しているのか?

26日時事通信は、27日にドミニカ共和国で予定されていたベネズエラの与野党協議が、開催されないことになったとして、次のように報道しました。

「ベネズエラ野党側協議不参加
  【サンパウロ=時事】ベネズエラで強権姿勢を取るマドゥーロ大統領派と野党連合が対立している問題で、野党連合は26日、ドミニカ共和国で27日に開催される予定だった両者と国際監視委員会の協議への不参加を表明しました。対話の条件としていた政治犯釈放などに応じていないことを不参加の理由に挙げました」。
「19.09.27 時事通信は真実を報道?ベネズエラ与野党協議について.pdf」をダウンロード


|

2017年9月23日 (土)

ベネズエラの制憲議会設立に際しての驚くべき裏話

▶制憲議会設立についての内外の報道
内外の報道では、本年7月30日に実施された制憲議会選挙について、このように報道されました。

「政情不安が続くベネズエラで30日、新憲法制定のための制憲議会選の投票が始まった。現地では、選挙ボイコットの動きが広がり、各地で激しい反政府デモが展開された。独裁色を強めるマドゥーロ政権に反発し、野党連合は選挙への参加を拒否。米国やコロンビア、アルゼンチンなど諸外国も懸念を示している」、「4日マドゥーロ政権が制憲議会(定数545)の招集に踏み切った。野党や周辺各国は『独裁体制を確立するもの』と強く批判している。
制憲議会は野党がボイコットしたため、マドゥーロ政権与党派で固められた」、「反米左派のマドゥーロ政権は近く制憲議会を発足させ、国会の立法権限を奪う姿勢を表明」というものです。

続きは添付のPDFをお読みください。「17.09.19 制憲議会設立に際しての驚くべき裏話.pdf」をダウンロード


|

2017年9月 6日 (水)

首をかしげさせる時事通信の報道

ベネズエラの状況について、一般には内外の報道で、実際の状況を見ない、かなり歪められた報道が行われていますが、昨日の時事通信の報道は、実に首をかしげさせるものでした。時事通信の全文を引用します。下線は筆者。続きはPDFで。

「17.09.06 首をかしげる時事通信の報道.pdf」をダウンロード

|

2017年8月27日 (日)

トランプ大統領の軍事行動発言、中南米諸国の非難を浴びる ②

トランプ大統領の軍事行動発言、中南米諸国の非難を浴びる ②

▶制憲議会選挙後、暴力デモ鎮静化
不思議なことに、7月30日の制憲議会選挙後、反政府派の大規模なデモも、また過激な暴力デモもほとんど見られなくなりました。ベネズエラの左右の新聞も、デモについては全く報道しませんし、ましてや過激なデモによる死者の報道もありません。セイコウ・イシカワ駐日ベネズエラ大使の説明(8月16日)も、マルティネス駐アルゼンチン・ベネズエラ大使の報告も同様な状況を伝えています(Entrevista al embajador de Venezuela en Argentina, Carlos Eduardo Martínez Mendoza, Rebelión,17.08.23)。一体どうしたのでしょうか。政府のデモに対する規制が厳しくなったり、弾圧が激しくなったりして、デモができなくなったのでしょうか。政府が「益々独裁制を強め」報道管制を強化したため、反政府派の新聞はデモを報道できなくなったのでしょうか。しかし、そうした批判は、反政府派の右派の新聞にもありません。反政府派が、過激なデモを反省して行わなくなったとの発表もありません。過激な暴力デモがなくなるとともに、一部の過激な暴力デモ隊を警官隊の「衝突」による犠牲者も出なくなっています。
引き続きPDFをお読みください。「17.08.20 なぜ米国はベネズエラのチャベス革命を敵視するのか.pdf」をダウンロード


|

2017年8月15日 (火)

トランプ米大統領のベネズエラへの脅迫的言辞

トランプ米大統領のベネズエラへの脅迫的言辞が、中南米で大きな波紋を呼んでいます。トランプ大統領は、8月11日休養先のニュージャジー州のベッドミニスター・ゴルフ場において、ティラーソン国務長官、マクマスター国家安全保障問題担当大統領補佐官、ヘイリー国連大使と会談したあと、「ベネズエラは、悲惨な状態だ、悲惨で危険だ。ベネズエラに対してはいろいろな選択肢がある。隣国である。遠い場所だと多くの問題があるが、ベネズエラは遠くはない。人々は困っており、死者が出ている。ベネズエラ対策は、必要なら軍事的選択肢も否定しない」とメディアの質問に回答しました。続きはPDFで。

「17.08.13 トランプ米大統領のベネズエラへの脅迫的言辞が.pdf」をダウンロード

|

2017年8月12日 (土)

二つの投票における奇妙な数字

ベネズエラの状況を巡って、内外のメディアに奇妙な数字が飛び交っています。一つは、7月16日に反政府派が実施した「市民投票」で、もう一つは7月30日に実施された制憲議会議員選挙投票です。政府側、反政府側の双方の発表の数字は、全く違っており、ほとんど報道されるのは、反政府側の発表による数字です。それらを見れば、マドゥーロ政権は、まったく国民に支持されておらず、反政府デモの激しさもあり、政権の行方は風前の灯のように思われます。

続きは、添付のPDFをお読みください。「17.08.12 二つの投票における奇妙な数字.pdf」をダウンロード

|

2017年6月 5日 (月)

ベネズエラ「危機」と外国からの干渉

ベネズエラ「危機」と外国からの干渉
―ベネズエラの主権をめぐるOASでの攻防―

5月31日、第29回OAS(米州機構)外相会議が、加盟国34カ国中18カ国の外相、8名のOAS常任大使、2名の臨時大使、3名の外務次官が出席してワシントンの本部で開催されました。「17.06.02 ベネズエラ「危機」と外国からの干渉.pdf」をダウンロード


|

2017年5月29日 (月)

イシカワ・ベネズエラ大使記者会見ビデオ

セイコー・イシカワ駐日ベネスエラ・ボリーバル共和国大使が、5月25日午後、東京・内幸町の日本記者クラブでベネスエラ情勢について記者会見をされました。記者会見には、キューバのカルロス・ミゲル・ペレイラ大使、ニカラグアのサウール・アラナ大使、ボリビアのアンヘラ・アイリョーン臨時代理大使も出席されました。小生は、記者登録をしていませんので、出席できませんでしたが、出席された、田中靖宏さん、伊高浩昭さんが、新聞やブログで内容を部分的に紹介されています。

田中、伊高両氏によれば、ニューズ・ウィーク日本語版や、時事通信のカラカス発AFPの翻訳記事など、数々のフェイクニュースが紹介され、それを大使は詳細に反論されたとのことです。イシカワ大使の記者会見は、下記のyoutubeのURLで見れます。
https://www.youtube.com/watch?v=vxmQIsf8usU

ベネズエラの実情を知るうえで、大使の記者会見(日本語通訳付き)は、興味あるものです。出席された三カ国の大使・臨時代理大使の発言も収録されており、ベネズエラ情勢をどうみているか参考になります。

|

2017年5月19日 (金)

ベネズエラの反政府デモと取締りについて

ベネズエラの反政府デモと取締りについて

マドゥーロ政権に対する反政府勢力の抗議運動が一層激化しています。5月19日現在、ベネズエラ警察当局の発表によれば、4月1日からの死傷者は、死者42名、負傷者900名余となっています。

OAS(米州機構)では、アルマグロ事務総長が米国政府の後押しを受けて、ベネズエラで民主的秩序が破壊されているとして、米州民主主義憲章第21条にもとづいてベネズエラのOASの資格停止決議の採択を図っています。国内の反政府勢力MUD(民主団結会議)は、こうしたことを背景に、4月後半に攻勢を強めていましたが、5月1日マドゥーロ大統領が制憲議会選挙と提案したことから、2018年の大統領選の可能性がなくなる判断して、手段を選ばないデモ攻勢を展開するようになっています。
続きはPDFをお読みください。「17.05.16 ベネズエラの反政府デモと取締りについて.pdf」をダウンロード

|

2017年5月 8日 (月)

ベネズエラにおけるポスト真実

ベネズエラにおけるポスト真実

ベネズエラにおける情勢が緊迫の度合いを深めています。日本での一般の報道は、まとめれば次のようになるでしょうか。

「経済は完全に破綻し、モノや薬が街から消え、国民は食べものも少なく、生活困難に陥り、不満で抗議に立ち上がり、政権の交代を強く望んでいる。マドゥーロ政権は、国民の意見に背を向け、強権的に国民投票を回避し、選挙を引き延ばし、反政府デモを武力で過酷な弾圧で押さえつけ、民主主義を踏みにじっている。即時の政治囚の釈放が望まれる。海外の諸国もベネズエラ政府による反政府勢力の弾圧を批判しており、マドゥーロ政権は内外で孤立している」。

続きはPDFでお読みください。「17.05.02 ベネズエラにおけるポスト真実.pdf」をダウンロード

|

より以前の記事一覧