カテゴリー「国内政治」の記事

2019年5月23日 (木)

ハバナにおける奇妙なLGBTI権利請願デモと奇妙な報道

キューバ政府、LGBTI活動家を弾圧?

ハバナにおいて511日、性的マイノリティー、LGBTI(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー・インターセクシュアル)の権利擁護を求めて、150名余の人びとがデモを行ったと、国際的メディアが一斉に報道しました。

続きはPDFをお読みください。

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2018年9月 3日 (月)

ドキュメンタリー映画、『自由キューバ万歳―ラップは戦争だ―』

ドキュメンタリー映画、『キューバ・リブレ ラップで闘う』
原題:『自由キューバ万歳―ラップは戦争だ―』

番組制作者はだれか
このドキュメンタリー映画、『キューバ・リブレ ラップで闘う』、原題:『自由キューバ万歳―ラップは戦争だ―』は、2015年米国のパシオン社により、ジェッシー・アセベドとシルビート“エル・リブレ”の共同監督で制作されたものです。アセベドは、メキシコ出身のドキュメンタリー制作者で現在米国に在住。シルビートは、ヒップホップ歌手で、キューバのシンガーソングライターのスーパースター、シルビオ・ロドリゲスの息子ですが、現在フロリダのタンパに在住しています。続きはPDFをお読みください。「18.09.04 自由キューバ万歳―ラップは戦争だ―.pdf」をダウンロード

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2015年7月16日 (木)

ラウルの国会での演説

ラウルの国会での演説、大要下記の通りです。

7月15日キューバ、第5期通常国会開催、ラウル閉会演説の大要次の通り。

経済成長の低下傾向を逆転することができた。GDP上半期4.7%成長、年率で4%成長可能。成長分野は砂糖産業、建設、商業、観光、農牧畜生産。干ばつの影響深刻で、現在全国で貯水量は38%。再々の不満は交通事情。経済への影響深刻。部品、メンテ、修理不足から生じている。交通手段のキューバへの到着が遅れたことも響いている。
上半期外貨事情深刻だったが、わが国への経済の信用のために債務支払いを履行した。
そうした中で社会サービスは維持し、流行病で大きな成果があがった。
インフレは、3-5%で計画通り、農産物の価格は平均賃金の上昇以上となっている。
第6回大会で承認された路線の導入の報告は、来年度の党大会で行われる。また現在の改革の性格規定、2030年までの経済政策は、来年度の党大会で行われる。
国営企業のより柔軟な経営、、成果主義にもとづいた賃金制度の改定が進んでいる。
通貨の統一が進んでいるが、国民の預金CUC、CUP、手もちの外貨にはなんら影響がないことを保証する。
非農業部門で協同組合の設置が進められている。
50万人余の自営業が引き続き増大し、飲食業とサービス業で請負制度が進められている。
独立の基礎である繁栄した、持続可能な社会主義を引き続き建設する。

国際問題では、コスタリカで第3回CELAC首脳会議が開催され、米国の経済封鎖解除要求が決議された。第7回米州首脳会議にキューバが初めて出席し、そこでも米国の経済封鎖解除要求が多くの国によりなされ、米州の力関係が修正され、もはや中南米は裏庭でなくなった。その折にわれわれは米国と会談した。この両方の国際会議でのキューバの発言は、米玖関係でのキューバ革命の原則を示している。ベネズエラのマドゥーロ政権との連帯を繰り返し述べ、同政権への外部からの干渉に反対する。エクアドルのラファエル・コレア政権との連帯、市民の革命への支持を表明する。ブラジルのジルマ・ルセフ政権との連帯を表明する。

NATOがロシアの国境まで拡張されることは、国際平和に取り脅威であることを警告しておく。ロシアに対する制裁は、ヨーロッパの利益を傷つけ不安定にするもの。CELAC―EU会議で述べたように、制裁によらず、話合いで解決すべきである。イランと安保理常任理事国+ドイツとの合意を歓迎する。すべての国の核兵器の平和利用の権利を支持する。対話と交渉こそ国家間の問題の唯一の解決手段である。これから9月の法王フランシスコの訪玖の準備をする。法王は、平和と団結、平等、貧困の一掃、環境保全に力を入れている。

7月20日公式に米玖外交関係が復活し、大使館が設置される。12月17日から始まった国交正常化の第一段階が終了し、長い複雑な正常化の過程が始まる。米国の対キューバ経済封鎖が維持されている限り、正常化とは認められない。オバマ大統領が、引き続き大統領権限で行える経済封鎖の緩和をすすめることを希望する。その他は、議会の問題である。正常化のためには、グアンタナモ海軍基地の返還も必要である。反キューバテレビ・ラジオ放送の中止も必要であり、キューバが経済封鎖で受けた被害の補償も必要である。
7・26記念集会は、マチャド・ベントゥーラが演説する。

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2013年11月11日 (月)

少しずつ、しかし、休むことなく進むキューバの改革

少しずつ、しかし、休むことなく進むキューバの改革

2006年7月フィデル・カストロ議長が病気となり、権限をラウル・カストロ第一副議長に移譲してから、7年が経過しました。権限を委譲されたラウルは、すぐさま「経済の構造的な改革」が必要で、労働人口の80%を占める公務員が賃金だけで生活できるようにする必要があると述べました。ラウルは、キューバ経済の問題の深刻さを適切に認識していることを示したのでした。しかし、ラウルは、2008年2月、政権移譲後の最初の国会議員選挙を終えて、急速な改革を期待する内外の記者を前に、「この選挙は、重要な一歩である。これまでと違った複雑な段階で、いろいろ重大なことを決めなければならないが、それはスコーシずつである」と答えたのでした。ラウルの性格を反映して、改革は、事前に十分、集団的に討議し、決定したら断固として実行するというスタイルが取られています。

続きは、添付のPDFをお読みください。
「13.11.11 少しずつ、しかし、休むことなく進むキューバの改革.pdf」をダウンロード


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2013年11月 3日 (日)

キューバとキューバ人についての13の「一般に信じられている真実」

キューバとキューバ人についての13の「一般に信じられている真実」

日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会学術委員会主催の10月研究会において、政治学者で、現在、キューバの総合理論誌季刊「テーマス」の編集長である、ラファエル・エルナンデス教授(1948年ハバナ生まれ)が、「キューバにおける移行期の諸政策」と題して講演されました。

講演は、次の4つの柱について、行われましたが、その一つの「一般に信じられている政治的常識」について、教授は、一つ一つ真実を明らかにしました。
I. キューバについての政治的「常識」
II. 移行の諸課題についての政治的諸問題
III. 社会主義の刷新の諸政策
IV. 何への移行か?

さて、あなたは、どうこれらの「一般に信じられている真実」に反論されますか?

I. 「政治的常識」
キューバとキューバ人についての13の「一般に信じられている真実」

1. ラウル・カストロのもとでは、いかなる政治的変革も行われていない。
2. ラウル・カストロでもって、これまでの革命路線は終わりとなる(いかなる政治的後継者もいない)。
3. 軍部は、新しい政府の鍵となる機関である。ラウル政権の重要な閣僚は、軍部出身者で占められている。
4. 政府へのいかなる反対も禁止され、処罰される。
5. 現政権への政治的反対グループ(反体制)は、今後キューバを民主的に変革する選択肢である。
6. 国内の政治的仲介・和解は、カトリック教会によって進められている。
7. キューバ共産党の一党制が残存する限り、いかなる民主化も不可能である。
8. キューバ人は、世界の他の部分を何も知らない。
9. 青年達は、海外に移住したがっている。
10. キューバ人の公務員の月額平均所得は、20ドルである。
11. キューバ人の他国への移住は、亡命である。
12. 米国のキューバ政策は、キューバ系アメリカ人のロビーによって動かされている。
13. キューバ系アメリカ人の二世たちが年を取るにつれて、キューバ系アメリカ人の政治的エリートも変わってきている。

なお、第7項目については、筆者は、エルナンデス教授の論点とは、別の見解をもっています。

(2013年11月3日 新藤通弘)

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2013年1月17日 (木)

キューバ、家電持ち込みに心配は不要!

キューバ、家電持ち込みに心配は不要!

過日、ある新聞に、キューバ人男性と結婚してキューバに在住しているAさんの記事、「家電持ち込みは要注意!」が掲載されました。

Aさんの経験では、ハバナ空港で税関を通り、出口に向かった際に、税関の係官にスーツケースの内容を特別に調べられ、電気炊飯器が入っていることから、ちょっとしたトラブルとなったということです。Aさんは、スーツケースに張り付けてあった紙を引きちぎって隠していたのに、係官に調べられ、炊飯器の電気容量を許可限度1000W内の500Wと言い張って許可されたとのことです。

Aさんは「家電の持ち込みに注意」といわれていますが、キューバ政府は、ここ数年意味のない禁止条項を廃止してきており、その中の一つに、外国人旅行客の入国時の家電・電子製品の許可の拡大があります。昨年の11月には、財政・価格省決議第357/2012でテレビ、パソコン、家庭調理機、デジカメなどの持ち込みを無税として、許可しました。現在は、家電・電子製品は、ほぼ全面的に無税で持ち込めます。

キューバも今年は、観光客が年間300万人に達すると予想され、入国手続き、通関手続きの簡素化を図っているところです。昨年8月には、財政・価格省決議第222号で、外国人旅行客に対して50kgまでの個人用荷物を無税としました。今年の1月からは、政令第305号で、1年間滞在の「固定居住者」(延長可能)という新たな滞在ステータスを作り、ビザを発給するようになりました。もちろん、まだまだ不要な禁止事項や官僚主義的な処置・応対も見られます。

しかし、一方で、キューバに外国人が旅行客を装って、キューバ国内での撹乱活動のために、違法に武器や弾薬を持ち込む事例もあります。税関当局は、そのためスーツケース類の荷物を旅客機から降ろして、到着受け取りターン・テーブルに行く前に、荷物を開けずにレントゲンで透視検査を行っています。その際、不審に思われた荷物には、荷物タッグに要検査の印を付け、旅行客が税関を通り過ぎる時に、特別検査を行うことになっています。この透視検査(米国の場合は開梱検査)は、それぞれの国の事情により、いろいろな国で行われており、特にキューバが異常というものではありません。

Aさんの場合は、この例に当たりますが、要検査の税関の印を破って捨てることは、税関業務を妨害することになり、違法行為となります。また、電気炊飯器の容量を偽って500Wと説明したのであれば、規制の妥当性は別として、それは虚偽の申告になり、処罰の対象となります。虚偽の申告で税関を通関することは、自慢にも、ユーモアにもなりません。

この記事を呼んだ読者が、キューバに入国の際、不要に電気製品の持ち込みに神経を使うのも滑稽ですし、万一、要検査のマークをされたときにそれを破って捨てては、違法行為になります。内容を聞かれて虚偽の申告をすると処罰の対象になり、日本人旅行者にそうした例がそろって見られた場合、キューバ税関当局は、日本人をどう見るでしょうか。

入出国管理、税関業務は、その国の主権が厳しく問われるところです。その法律に異議があっても、それぞれの国では、それぞれの国の法律を尊重して、守ることが要求されます。

2013年1月17日 新藤通弘

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2012年8月 3日 (金)

ある反体制派活動家の交通事故死

ある反体制派活動家の交通事故死

さる7月22日午後1時50分、キューバ東部のグランマ県のバヤモ市のラ・ガビーナで、交通事故により、反体制派のグループの一つ、キリスト教解放運動のリーダー、オスバルド・パヤー・サルディーニャス(60歳)とハロルド・セペーロ・エスカランテ(31歳)の2名が死亡、運転していたスペイン人のアンヘル・カロメーロ・バリオス(27歳)と同乗者のスウェーデン人のジェンス・アロン・モディグ(27歳)は、軽症を負い、バヤモの病院に収容され、治療を受けました。

続きは、添付のPDFをお読みください。
「12.08.03 反体制派活動家の交通事故死.pdf」をダウンロード

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2012年2月13日 (月)

キューバ共産党第一回全国会議開催される

キューバ共産党第一回全国会議開催される

キューバ共産党第一回全国会議が、1月28日、29日の二日間、ハバナの国際会議場で、80万人余の党員を代表した806名の代議員が参加して開催されました。会議の開会演説は、ホセ・ラモン・マチャド・ベントゥーラ党第二書記が行い、4つの分科会で討論が行われました。29日には分科会の議事録の発表と承認、「党の目的と活動についての決議」が提案され、承認されました。最後にラウル・カストロ党第一書記が閉会演説を行いました。この全国会議は、昨年4月に開催されたキューバ共産党第6回大会合意に基づいて開催されたものです。

続きは、添付のPDFをお読みください。
「12.01.29 キューバ共産党第1回全国会議開催される.pdf」をダウンロード

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2011年12月29日 (木)

オッペンハイマー:キューバを知らない「キューバ通」

オッペンハイマー:キューバを知らない「キューバ通」

アンドレス・オッペンハイマーは、ラテンアメリカ問題専門のジャーナリストで、マイアミの保守系有力紙「マイアミ・ヘラルド」のコラムニストです。彼は、1992年『カストロの最後のとき』というセンセーショナルな本でフィデル・カストロ政権が早晩に崩壊すると予言しましたが、ご承知のように予言ははずれ、カストロ政権は、継続しました。筆者は、かつて、「オッペンハイマーのたわごと」(2010年4月9日)で、また「オッペンハイマーの予見力」(2011年4月11日)で彼の見解を批判しました。その後のキューバの展開は、オッペンハイマーの予見するようには展開せず、筆者の指摘が正しかったことを示しています。

その彼が、またしても見当違いのキューバ論、「考えられない、キューバがIMFに助言を要請?」を「マイアミ・ヘラルド」(2011年12月15日)で展開しています。

さて、今回、オッペンハイマーは、元クリントン政府の高官、リチャード・E・ファインバーグによるブルッキングス研究所の調査報告書「橋をかけながら:新しいキューバ経済と国際的な反応」をやり玉に挙げて、キューバの現状を痛罵しています。まずは、それを紹介しましょう。

続きはPDFでお読みください。
「11.12.28 キューバを知らないキューバ通、オッペンハイマー.pdf」をダウンロード

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2011年12月 3日 (土)

新たなキューバ神話、世界で唯一の持続可能国家?

新たなキューバ神話、世界で唯一の持続可能国家?

最近、筆者の講演会の案内を受け取ると、次のように書いてありました。
「カストロ、ゲバラ、
町は音楽であふれ、
医療・教育を世界が手本とし、
有機農業で食料危機を救い」

ここには、小生の講演内容とは正反対のことが書かれており、当惑しましたが、主催者がすでにチラシを配布されており、そのままにしておきました。さらに、別な講師の講演会の案内には、
「9割型完成していた原発を廃炉にし、
世界唯一の持続可能な国家、キューバ」
と書かれています。とすると、こうした案内文が示すようなキューバが、一般のキューバ好きの方々のキューバについてのイメージのようです。

一方で、自主的な立場に立ちつつ、キューバを良く知っている人々から最近しばしば聞かれることは、
「キューバはなぜ倒れないのか? キューバはもつのか?」
ということです。

さて、実際は、どうなのでしょうか。キューバ研究はここから始まります。

続きは添付のPDFでお読みください。

「11.12.04 持続可能な国家か.pdf」をダウンロード

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