カテゴリー「社会」の記事

2017年6月 8日 (木)

マリエラ・カストロ インタビュー、CENESEX本部にて

マリエラ・カストロ インタビュー、CENESEX本部にて

マリエラ・カストロ、1962年ハバナ市生まれ。父親はラウル・カストロ現国家評議会議長、母親はビルマ・エスピン元キューバ女性連盟(FMC)会長。キューバ全国性教育センター(CENESEX)所長、社会学博士。国会議員。3人の子供の母親

 三月末、ハバナ市の新市街にあるキューバ全国性教育センター(CENESEX)の本部を訪問し、同センターの所長のマリエラ・カストロさんとインタビューを行いました。続きはPDFでお読みください。「17.04.マリエラ・カストロインタビュー.pdf」をダウンロード


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2016年6月 8日 (水)

魅惑的なハバナ市

6月7日、スイスにある歴史遺産保存推進財団のNew7Wonddersから、ハバナ市が世界の最も素晴らしい7つの都市のひとつに選ばれました。その他の都市は、ラパス(ボリビア)、ドーハ(カタール)、ダーバン(南ア)、ベイルート(レバノン)、ビガン(フィリピン)、クアラルンプール(マレーシア)です。
受賞理由は、「神話的な魅力、熱い歓迎心、他に見られない市民の陽気さ」です。急速に変わりつつあるキューバ。これらの良いところをずっと維持してほしいものです。
近年インフラの劣化が目立つハバナ市ですが、これらの長所が十分発揮されるようにインフラの早急の整備が望まれます。
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2013年9月23日 (月)

キューバの教育の現状

キューバの教育の現状

キューバの教育といえば、「世界がキューバの高学力に注目するわけ」(吉田太郎)、革命下のキューバにチェ・ゲバラの歌声が響く」(川上重人)など、高く称賛する人びとが少なくありません。いずれも、日本の教育の現状を憂え、キューバの教育に理想郷を見る人たちのようです。確かに、日本の教育の現状は、数々の深刻な問題を抱えています。しかし、自らの教育観の理念型をキューバに投影し、そこから反射を受けて恣意的に判断しても、真の変革の力とはなりにくいのではないでしょうか。

確かにキューバは、1959年の革命勝利後、社会主義をめざす政策によって、医療とともに教育を重視してきました。次の表を見ますと、キューバ政府が、経済的に豊かでない途上国でありながら教育に並々ならぬ力を入れており、基本的に無料制度のもとで、高等教育就学率、教員一人当たり初等教育児童数で、優れた成果を挙げていることが伺われます。

続きは、添付のPDFをお読みください。
「13.09.21 キューバの教育の現状.pdf」をダウンロード

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2013年8月29日 (木)

ラウル議長も嘆くキューバ社会の実態

ラウル議長も嘆くキューバ社会の実態

7月に開催されたキューバの国会でのラウル議長の演説を読んで、驚きと、苦い思いと、あるいは、キューバらしい問題におかしさまで感じました。今回の国会は、2月に行われた国会議員選挙後の最初の国会に当たります。内外からも、ラウル議長が何を話すか注目されていました。
ラウル議長は、今年度上半期の国内総生産(GDP)が、2.3%で目標の3.7%に届かなかったこと、生産手段の社会的所有を堅持しつつ、経済運営に不可欠な道具としての計画を再確認し、同時に私的部門の役割も認めて、市場の存在も否定しないこと、改革の初歩的な成果が見え始めたこと、労働意欲を阻害している二重通貨の解消に本格的に取り組むこと、農業以外の分野で協同組合の設立を推進することなどを手短に述べたあと、キューバ社会に広く見られる、道徳、公徳心の低下を、率直に指摘しました。

続きは添付のPDFをお読みください。
「13.08.29 ラウル議長も嘆くキューバ社会の実態 1.pdf」をダウンロード

「13.08.29 ラウル議長も嘆くキューバ社会の実態2.pdf」をダウンロード

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2012年11月 3日 (土)

キューバ東部諸県に甚大な被害をもたらしたハリケーン「サンディ」

キューバ東部諸県に甚大な被害をもたらしたハリケーン「サンディ」

10月25日深夜1時25分、大型ハリケーン「サンディ」が、東部、サンティアゴ・デ・クーバ県のマール・ベルデ海岸に上陸し、キューバ東部の諸県、中でも、サンティアゴ・デ・クーバ、オルギン、グアンタナモ県に甚大な人的・物的被害をもらしました。ハリケーン「サンディ」は、キューバに上陸時、ハリケーンの規模を示すサファ=シンプソン・スケールで5段階のうちの2(5が最大)と分類されましたが、半径220キロにわたる大型で、中心付近の風速は秒速49メートル、瞬間最大風速は秒速55.5メートルを超える強力なハリケーンでした。また、「サンディ」     マール・ベルデ海岸
は、威力を弱めることなく、4時間にわたり、キューバ東部を北上して縦断し、大西洋上に抜け、米国東部の海岸に再上陸し、米国でも大きな被害をもたらしました 。

続きは、添付のPDFをお読みください。
「12.11.03 キューバ東部諸県に甚大な被害をもたらしたハリケーン「サンディ」.pdf」をダウンロード

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2011年9月 3日 (土)

キューバの医療最新事情

キューバの医療最新事情

キューバの医療制度について、日本でも大きな関心がもたれています。そして、有機農業と同じように、美化や賛美が目立ちます。「世界が医療大国キューバ医療を手本にする」(吉田太郎『世界がキューバ医療を手本にするわけ』)、「世界でも最先端の医療体制を有しており、国民はその恩恵を十二分に受けている」(苫米地『もう一歩の世界へ』)、「世界をリードする医療と国際貢献、小さな国の大きな奇跡。ソ連崩壊の後、国民が食糧難で栄養が極端に不足したとき、医療面で万全な取り組みで、餓死者がでなかった*」(吉田紗由里『小さな国の大きな奇跡』)などなど、枚挙にいとまがありません。有機農業と似たパターンですが、医療の場合、これまでの実績があります。

続きは、添付のPDFを参照ください。
「11.09.01 キューバの最新医療事情.pdf」をダウンロード

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2011年8月 6日 (土)

キューバ、自然エネルギーへの転換と有機農業で危機を克服?増補版

キューバ、自然エネルギーへの転換と有機農業で危機を克服?

「チェ」・ゲバラさんの娘さん、アレイダ・ゲバラさんが来日し、各地で講演を行っています。3度目の来日ですが、時節柄、キューバの核政策についての質問に答えることが多いようです。そうした中に、ネットでこういう文章があり、驚きました。

「チェルノブイリ事故が起きた時、キューバではキューバ史上初の原発を建設中で70%まで完成していたが、事故を知ったカストロ議長が急遽建設中止を決定、 以来一度も稼動することなく原発の建物だけが現在も残っているそうです。さすが、カストロ。金より、命」。

「キューバは、1991年、それまで石油の大半を依存していたソ連が崩壊したことにより極めて深刻なエネルギー不足に陥りました。国民の生活 も困窮を極め、キューバ国民が「special period」(非常時)と呼ぶ苦難の時代を迎えました。キューバは、建設中であった原発を中止し、自然エネルギーへの転換と有機農業への模索を開始し、やがて、この苦難の時代を克服します」。

いずれも、キューバとの友好を、反核政策を善意で考えている人びとの文章のようですが、その善意は評価するとしても、事実は、本当にそうなのでしょうか。最初の文章は、秋田大学の講演として伝聞調で書かれているので、アレイダさんが、述べたようにも思われますが、たとえ彼女がこれまで反核運動に携わってきたわけではないとしても、まさか、こんなでたらめなことはいわないでしょう。聞き手の、聞き違いか、記憶違いでしょうか。それにしてもひどい内容です。


続きは添付PDFをお読みください。
「11.08.06 キューバ、自然エネルギーと有機農業で危機を克服?増補版.pdf」をダウンロード

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2011年7月31日 (日)

キューバが、カリブ海最大の島でなくなる?

キューバが、カリブ海最大の島でなくなる?
―深刻なキューバの少子化、高齢化問題―

キューバは、2010年現在、人口11,241,161人であり、人口においても、面積においても(11万1千平方㎞)、「カリブ海最大の島」といわれている。これまで「カリブ海最大の島」といえば、キューバを指し、キューバの代名詞だったのである。

しかし、最近の人口推移が続けば、2019年には、隣の島のドミニカ共和国(面積4万8千平方㎞)に、2022年にはハイチ(面積2万8千平方㎞)にも人口が抜かれ、人口においては、「カリブ海最大の島」ではなくなる。少子化、高齢化問題は、キューバ社会の深刻な問題となっている。

続きは、添付のPDFでご覧ください。
「11.07.31 キューバは、カリブ海最大の島ではなくなる?.pdf」をダウンロード

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2011年6月12日 (日)

昔々、会議がありました・・

昔々、会議がありました・・・『グランマ』紙2011年5月30日付
レティシア・マルティネス・エルナンデス
(安井佐紀訳)

日本でも、会議が多い会社は危ないとよく言われます。4月に開催されキューバ共産党第6回大会の中央報告で、ラウル党第二書記(当時)は、「過剰な会議、点検、集団活動の習慣を改める。非生産的な活動への多数の参加を止める。会議の数と時間を減らすとことが不可欠である」と、厳しく指摘しました。キューバ共産党中央機関紙の『グランマ』紙でも、この問題を取り上げ、いろいろな議論を呼んでいます。以下に、同紙に掲載された、論評を紹介します。


昔々、会議がありました・・・

「あの列車が、魔術のせいではなく、大混乱を引き起こした時、鉄道公団の幹部たちはどこにいたのだろうか?」「闇屋たちで待合室が溢れ返っていたとき、待合室の責任者はどこにいたのだろうか?」「資材が、複雑な過程をたどって送られているとき、いつまでも終わりそうにない建設作業の責任者たちはどこにいたのだろうか?」。「もちろん、それぞれの事務所にはいたでしょう。問題を調整しながらね」と、ある女性は、何事もなく言った。彼女は、新聞を手にして、役人たちのある会議の記事を読み、さらにこうも言った。「最もありうることは、こうした人たちは、すぐに会議を開くことです」。

そう、実際に、キューバでは、余りの多くの人々が、非公開で、会議の中断を禁止して、会議から会議に飛び回っている。しかし一方では、会議の外の生活は、会議の狭い世界とは関係なく、あれほどたくさんの、延々と続く会議の意図とは、稀にしか接点を持っていないのである。

これは、「会議主義」と呼ばれている。多くの会議の招集に疲れている人々を見つけるのは、難しいことではない。彼らは、会議室の四方の壁に囲まれて、過ごした時間を計算し、未達成の10件の合意、来月までのもう5件の合意を議論し、おやつ(それがあれば)を食べ、何の個人的利益も考えずに会議を行う。会議は、長期にわたる工事の話し、悪循環、連綿と続く話しに変わっていく。その都度、誰かが、余りにも長い「本日の議事日程」をもとに、主要な文書の中で、規定されるべきこと、合意されるべきこと、重大目標とされることを修正しようとするが、それらの文書は、その後、ほとんどすべて、彼らの手の中から書類の抽斗の中へ、滑り落ちてしまうのである。とすると、会議は、問題に取りあえず絆創膏のバンドエイドを貼り、未達成の人びとを(ほとんどの場合、絹の手袋で)締め上げるための聖なる時間のようである。そして、未達成のこれらの人びとは、次回の会議で再度、「予測が甘かった」とか、「その問題は、別の人に移ってしまった」とか、「解決に努めているところだ」とかいうのである。それがまた、「救済する」ためのサロンを新たに招集するための、格好の言い分ともなるのである。

これは、会議とは言えないし、問題は、毎月15日開かれるそれぞれの党会議で解決されるものでもない。党会議で解決されるのは、国のいろいろな問題である。会議の招集は、働くためであって、招集への無条件反射として集まるためではない。私たちはどれだけ、私たちの仕事の実際の内容を中断しているのであろうか。そして、「いつ終わるかは、神のみぞ知る」と、もっぱら言うのである。ひょっとすると、秩序、規律、間違いに対する恥、所有権の感覚、労働時間の尊重、間違ったことへの批判を要求することを止めた方が、より成果があるのではないだろうか? しかしまた、誰にも疑いのないことは、これが、より有益で、同時により難しい要求であるということである。なぜなら、悪い見本の雑草は、こうした場面においても、はびこるからである。

そして、もしこの拙文を、一般的な会議風に長々と書くとすれば、それぞれの会議を定義する類型、その分枝類型、概念について書くことができるであろう。会議としては、課題を決めたり、合意を点検したり、入念に点検したり、積極性を引き出したり、奉仕労働(多くの場合、押し付けられたり、非生産的なものであるが)を募ったり、叱責したり、一日の出来事を議論したりするものがある・・・。それらの会議は、また、一日の勤務時間の真っただ中に行われるものもある。一日の勤務時間は、ラウル・カストロが党大会で言ったように、何よりもまず共産主義者にとっては、神聖なものであるはずだ。さらに、議論されていることは、火星の生命のように私たちにはまったく無関係だということで、ただ賛成の挙手をする人々については、どういったら良いのだろうか。

私は、これらの会議の中には、適切なもの、時宜にかなったもの、生産的なものもあるという事実を疑わない。しかし不幸にも、そういう会議は、一般的ではない。最近、すべてを、時間までも節約するのが急務であり、また、すべての投資を、時間までも、効率良く行うことが急務となっている。したがって、非常に頻繁に会議に「逃げ込む」習慣がある人たちには、もっと時間をかけて、足を地につけ、耳をそばだて、起きていることに注意を傾けるように忠告したい。そうすれば、なんらかの新聞に発表された手紙によって、会議で言われなかったり、隠されたことが発覚するようなことはないであろう。

エドゥアルド・ガレアーノが述べた言葉、「官僚は、それぞれの問題を解決するためには、必ず別のひとつの問題を持ち出してくる」、を忘れないようにしよう。

結局、要は合理的でなければならないということである。即ち、多くのキューバ人が、「政策路線」の討論において意見を述べたように、会議の数を必要不可欠なものに減らすこと、過剰な点検や「上級」の視察――誤りを指導するための術策であるが、結局は、現場の偽りの反応がそれに加わることとなる。というのは、問題は、根本的な問題があるからである――を禁止することである。「指導」という言葉を引き続き使用するとしても、ただ、突然の訪問が、(逆に)連絡されていたり、あるいは会議の出席者全員が現場に到着するとという形で行われれば、引き続き、無駄の積み重ねということになるであろう。この記事のタイトルもまた、引き続き、もちろん、いつも会議を行っているおとぎ話ということになろうが、しかし、魔法の杖はない、おとぎ話なのである。

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2011年5月27日 (金)

キューバ式離婚事情II

キューバ式離婚事情II
(安井 佐紀 編・訳)

5月18日付で紹介した雑誌『女性たち』の記事、「キューバ式離婚事情」は、キューバの政府系ウェブサイト「クーバ・デバーテ」にも紹介され、そこに多くのキューバ人の意見が寄せられています。それらを見ると、この問題のより多面的な性格が分かってきます。以下、いくつか代表的なものを紹介しましょう。

アマウリス・ドミンゲス・メリーニョ(男):
もし、法的でない、単に合意による結婚の破局も計算にいれるなら、はるかに多くの数になるだろう。
2011/5/11 14:03

続きは、添付のPDFファイルをお読みください。
「11.05.27 キューバ式離婚事情についてのコメント.pdf」をダウンロード

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