カテゴリー「書籍・雑誌」の記事

2013年11月 2日 (土)

「見た、闘いた! キューバ改革最前線」発刊、好評販売中

雑誌「経済」12月号(新日本出版社刊)に以下のように紹介いただきました。

千葉県アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会
見た、闘いた!
キューパ改革最前線

千葉県AALAのメンバー18人による「キューバ訪問の旅」(13年2月11~20日)の報告集です。キューバ研究者・新藤通弘氏がコーディネートした「旅」は、経済、農業、医擦、外交の「改革最前線」を探る日程で目一杯。「スペイン語のシャワーを浴びた」と参加者の声が載っている。
本書には、新藤氏による紹介「キューバという国」、経済改革=二つの研究所3人の教授の話、農業改革=1人の教授の話と二つの協同組合での聞き取り、医療=ラテンアメリカ医学校での聞き取り、外交=外務省の担当官と二つの研究所の教授の話が収録されています。参加者のコラム、図表や写真も豊富で、キューバの「今」が分かる貴重な一冊です。A5判168頁。(一)

千葉県AALA刊行・1,050円(税込)、送料別。
連絡先=tel&fax 047-489-5401

 この他、キューバに関心をもっている研究者の方々や、キューバとの貿易に携わっている方々から、貴重な最新のデータが満載されており、とても役に立つと、感想をいただいています。この機会に、是非ご購読ください。日本の新聞や雑誌で紹介されていない、キューバの最新の改革についての報告書です。


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2013年9月12日 (木)

『見た、聞いた!キューバ改革最前線』刊行のご案内

キューバ経済改革の最新情報を提供するブックレットが9月27日に刊行されます。
この度、千葉県アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会より、『見た、聞いた!キューバ改革最前線』A5版、168頁、定価1,000円(税込1,050円、送料別)が発刊されることになりました。

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この本の特徴は、
1. キューバ経済の歴史と現状と展望
2. 農業改革の現状と課題
3. 医療と教育の現状と問題点
4. キューバの外交政策
を、いずれもキューバで第一級の研究者たちが、最新の統計を駆使し、豊富な表とグラフと使って報告しています。「キューバ経済モデルの刷新」と呼ばれる現在の改革を知るための類書を見ない、格好の資料となっています。さらに読者に便利なように、概略年表、索引も掲載されています。内容は、別添のPDF「目次」をご参照ください。

購入をご要望の方は、下記にお申し込みください。
日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会
〒160-0022 東京都新宿区新宿2-11-7 第33宮庭ビル4F
電話 03-5363-3470、FAX 03-3357-6255
郵便振替口座 00110-6-72434

「13.09.12 キューバ改革最前線【目次】.pdf」をダウンロード

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2013年6月 8日 (土)

キューバ共和国憲法、翻訳される

キューバ共和国憲法、翻訳される

待望久しかったキューバ共和国憲法2002年版が、翻訳されました(吉田稔「キューバ共和国憲法―解説と全訳―」、早稲田大学比較法研究所機関誌『比較法学』第47巻第1号、通巻第101号)。吉田教授は、これまで、ボリビア憲法、エクアドル憲法を翻訳紹介されてきましたが、この度、念願のキューバ憲法の全訳を完成されました。吉田教授の労を多としたいと思います。

キューバは、1959年1月に5年にわたるバチスタ独裁政権に対する闘いの勝利前後から、政治・経済の民主化を図る中で、米国企業、その利益を代弁する米国政府と熾烈に対峙しつつも、主権を維持してきました。そして、その過程で独自の政治・経済・社会体制を築いてきました。筆者は、それを資本主義社会から離脱しつつ、社会主義社会をめざす移行期(過渡期)社会で導入された総動員体制と考えています。

憲法には、第1条で「キューバは、勤労者の社会主義国家、独立した主権国家であり、統一した民主国家として全国民によって全国民の幸福のために組織され、政治的自由、社会正義、個人及び集団の福祉、人々の連帯のために組織された国家である」と述べていますが、筆者は、それは社会主義社会をめざす意気込みを表明しているもので、そのまま社会主義社会となっていることを意味するものではないと理解しています。

おりしも、ベトナムで、現在、国名を「ベトナム社会主義共和国」から、「社会主義」を削除して、「ベトナム民主共和国」に変更するかどうかが議論されていますが、「(「社会主義」を削除した)国名にすると、社会主義への道という目標を捨てたと曲解される」として、現在の国名変更は、国会で提起されませんでした。

「ベトナムは、国名は『ベトナム社会主義共和国』ですが、ベトナム共産党は『わが国は社会主義への移行期(過渡期)にある』と規定しています。ベトナムは、社会主義への移行は時間がかかるという判断の下で、いかに生産力を発展させるかに苦闘しています。日本からベトナムを訪問して、深刻な汚職や経済発展の偏り、社会福祉の遅れに失望する方々がいますが、ベトナムはまだ一人当たり国民所得が1,260ドルの発展途上国であり、これらの問題は、途上国では避けがたい現実です。日本国内で慣れ親しんだ「物差し」で安易に判断すると間違いのもとになります」と、『しんぶん赤旗』のハノイ支局長の面川誠さんは、興味深い指摘をしています(「軍事同盟に飼い慣らされない視点」、『前衛』2013年7月号)。

さらに、キューバは、憲法第5条では、「キューバ共産党は、キューバ国民の前衛組織であり、社会と国家の最高指導勢力である」と、時代錯誤的な規定が残っています。こうしたキューバ社会の性格を徹底して議論するためにも、キューバ憲法の翻訳が待たれていました。この翻訳が活用されて、一層キューバ社会の性格規定が深化することを希望しています。

(2013年6月8日 新藤通弘)

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2013年5月13日 (月)

書籍紹介 西林万寿夫『したたかなキューバ―シジョンは揺れても倒れない―』

書籍紹介 西林万寿夫『したたかなキューバ―シジョンは揺れても倒れない―』

日本には、いわゆる「キューバ本」というジャンルがあるようです。それらの本では、キューバ研究で客観的な分析を行い、現在のキューバ社会の諸矛盾を認識し、その解決の方向に革命の本質と発展の行方を見ることは、あまり行われていません。そのことから研究の叙述、あるいは現状の報告において、とかく、キューバ革命や現状を一面的に礼賛したり、社会主義・共産主義を間違った思想と断定し、その予断のもとにキューバ革命を一方的に批判したりする本がほとんどです。前者では、吉田太郎氏の一連の本や田中三郎『フィデル・カストロ』(同時代社、2005年)がそうですし、後者では、ラーテルの本が代表的です(ブライアン・ラーテル『フィデル・カストロ後のキューバ』伊高浩昭訳(作品社、2006年))。

続きは、添付のPDFでお読みください。「13.05.12 書籍紹介西林万寿夫著『したたかな国キューバ』.pdf」をダウンロード

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