« 2016年9月 | トップページ | 2017年1月 »

2016年12月

2016年12月24日 (土)

メルコスール(南米南部共同市場)で何がおきているのか

メルコスール(南米南部共同市場)で何がおきているのか

メルコスールが、ベネズエラの当番議長国を巡って揺れています。メルコスールは、1991年3月アルゼンチン,ブラジル,パラグアイ,ウルグアイ4カ国がアスンシオン条約に署名し、1994年末までに域内関税の撤廃を目的とした発足させることで合意し、1994年12月オウロ・プレット議定書に調印して、翌1995年1月1日関税同盟として発足しました。さらに、1999年には域内の関税を撤廃し、米国が進めるFTAA(米州自由貿易圏)構想と距離をおいた地域独自の経済協力を進めました。

2005年11月にはアルゼンチンで開催された第4回米州サミットにおいてメルコスール4か国とベネズエラがFTAAに反対し、米国のFTAA構想はとん挫しました。その後2012年ベネズエラが加盟し、ボリビアは加盟が承認され現在各国議会での批准待ちとなっています。6カ国で人口約3億人、GDP約5兆ドルの中規模の有力市場です。

ところが、昨年12月、アルゼンチンにマクリ右翼政権が誕生し、さらに8月ブラジルでテメル右派政権が出現し、パラグアイの右派政権と合わせて、メルコスール内の政治バランスが大きく右寄りとなり、最左派のベネズエラをメルコスールから追い出し、右翼の太平洋度同盟と連携し、再びFTAAを推進しようと動きが進められています。

12月2日、ベネズエラを除くメルコスールの4カ国はベネズエラの加盟資格を停止し、議長国を剥奪し、アルゼンチンを議長国に選びました。理由は、ベネズエラが、メルコスールの資格要件を十分満たしていないというこじつけでした。ベネズエラ政府は、この無法な決定を受け入れられないとして、規約にもとづいて協議会を要求しました。しかし、マクリ大統領はアルゼンチンでベネズエラ抜きの外相会議を招集し開催しました。ベネズエラは、デルシ・ロドリゲス外相を派遣し、外相会議に出席しようとしましたが、主催者のアルゼンチンは一方的に会議を中止し、テーブル上の国名札、国旗類を片付け、デルシ外相と、同行したボリビアのダビッド・チョケウアンカ外相一行を空室に残すという奇態な扱いをしました。見解の違いを規約に基づいて議論するというのでなく議論の場所から力づくで排除するというのは外交上の民主主義、儀礼にもとるものです。

次の二つの動画は、アルゼンチン外務省のデルシ・ロドリゲス外相への無法な扱いを映しています。
https://www.youtube.com/watch?v=fDaQeQ8gyQo
https://www.youtube.com/watch?v=L8CsrOXv2Ic

(2016年12月23日 新藤通弘)

|

2016年12月23日 (金)

ALBA-TCP設立12周年の記念の集い

22日、ALBA-TCP設立12周年の記念の集いが、ベネズエラ、キューバ、ボリビア、ニカラグア、エクアドル大使館主催により、都内のラテンアメリカ・サロンで開催されました。続きは添付のPDFをお読みくださ。「16.12.16 ALBA-TCPとは.docx」をダウンロード

|

2016年12月21日 (水)

CEPAL(国連ラテンアメリカ・カリブ海経済委員会発表キューバ経済予測速報値をどうみるか。

CEPAL(国連ラテンアメリカ・カリブ海経済委員会発表キューバ経済予測速報値をどうみるか。
添付の文書をお読みください。「16.12.21 CEPAL ラテンアメリカ・カリブ海経済委員会、キューバ経済予測速報値をどうみるか.docx」をダウンロード

|

« 2016年9月 | トップページ | 2017年1月 »