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2016年5月31日 (火)

舛添知事とフィデル・カストロ


子どものころ、「ナポレオンはなぜ赤い(ここを強く発音する)ズボン吊りをしていたのか?」というクイズで遊んだことがあります。赤いという形容語はズボン吊りと論理的必然関係はありませんし、質問の本質ではなく、ズボン吊りが質問の本質であることはいうまでもありません。

そんな子供じみた論理遊びが、舛添都知事により行われているのをみると苦笑を禁じ得ません。「厳しい(知事はここを強く発音)第三者の目で精査していただきます」、「元検事(知事はここを強く発音)の弁護士に調査を依頼しました」といって客観的な調査が行われるかのように、説明しています。形容語である「厳しい」と第三者の目には論理的必然関係がありませんし、「元検事」であることと客観的な厳しい調査の実施にも論理的な必然関係はありません。逆に「元検事」でない弁護士の調査は甘いとでもいうのでしょうか。ナポレオンの赤いズボン吊りの類です。

舛添知事は、高級ホテルに宿泊せずに、海外で要人に会いたいと要請すると、その程度の人物かと思われて会ってくれないと陳腐な見解を述べています。普通海外の一流政治家であれば、ニューヨーク州知事、ニューヨーク市長という役職で判断するもので、宿泊施設の水準は問題になりません。東京都知事という肩書が尊重されるのはいうまでもありません。それとも東京都知事と肩書に、それほどの栄誉と責任を認めないのでしょうか。そうであれば、都民をバカにしていることになりませんか。

1960年9月、フィデル・カストロ首相が、国連総会に出席のためニューヨークを訪れましたが、すでに米国では反キューバの世論が高まっており、ニューヨークの中心街にホテルは、キューバ代表団の宿泊を受け入れませんでした。マンハッタンのホテル・シェルバーンは、現金の前金を要求し、キューバ側はそれを拒否。その際、貧困地区ハーレムにあるホテル・テレサがカストロ首相と代表団(約90人)を招待し、無料で宿泊施設を提供しました。フィデルは、ホテル・テレサに宿泊するとともに、そのホテルで当時の黒人運動の指導者、マルコムX、フルシチョフ、ナセル、ネルーなどと歴史的な会談を行いました。舛添さん、あなたのいっていることは、せこい上に、小さい、小さい。

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