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2013年12月28日 (土)

詩 オバマの目 草内 俊夫

友人の草内さんから、素敵な詩を受け取りました。以下紹介します。


 オバマ氏の目
          草内 俊夫
 
誰かの目になって
風景をながめることがある
満開の桜はとくにそうだ

ぼくは見る
モニカの目になって
マダリの目になって
ダニエラの目になって

誰かの目になって
本を読むことがある
明彦の目になって
茂太の目になって
尚子の目になって

そしてぼくは今まさに読んでいる
オバマ大統領の目になって

何を?
『収奪された大地―ラテンアメリカ五百年』*だ

なぜ?
ほかでもない
ベネズエラのチャベス大統領が自ら署名して
この歴史書をオバマ氏に手渡したから

2009年4月18日の朝
トリニダード・トバゴの
ポートオブスペイン
南米諸国連合首脳とオバマ米大統領との
首脳会談の席上のことである

収奪し収奪されてきたもの
その新しい関係が今始まった
だがまだ一つ足りない
キューバだ
キューバが米国によって排除されていることだ

米国がキューバと同席し
ラテンアメリカとの新しい関係を
完成させるかどうか
これはひとえに米国にかかっている

すなわち
オバマ氏がチャベス氏から贈られた書を
どう読むかにかかっている…
そう思ってぼくは今
この書を開いている
―2009年4月21日

*エドゥアルド・ガレアーノ『収奪された大地』大久保光夫訳(新評論、1986年)

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