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2013年5月19日 (日)

田中靖宏記者のベネズエラ・ルポ紹介

『しんぶん赤旗』には、ラテンアメリカについての報道が豊富に掲載されています。日本では一般の新聞も入れて、最も多い分量ではないでしょうか。さらに、単に分量が多いだけでなく、ラテンアメリカの変革の筋道を、その基底まで見据えて報道されたものが少なくありません。そこから記事は、変革の実態を、単に左右のバランスを取って報道すると言う皮相的なものでなく、変革の起源、律動、展望を客観的かつ立体的に報道するものとなっています。

そうした例の一つが、ここに紹介する田中靖宏記者のベネズエラ・ルポです。5月12日から5回に渡り連載されたものです。

田中さんは、ベネズエラでの1カ月余の取材を終えるにあたり、筆者に、カラカスから次のように、心情を伝えてきました。

「結論的にいえば、いろいろ問題があっても、人間愛と連帯を基礎にしたチャベス社会主義は、国民のあいだに深く根をおろしているということが確認できました。記事には、十分反映できなかったかもしれませんが、社会進歩を目指す運動にとりくむことの価値と気高さを再度、教えられました。たたかいと革命の今後は予断を許しませんが、どんな経緯をたどるにせよ、人間愛を追求する人々の値打ちは消せないと思います」。

その後、マドゥーロ政権は、これまでの誤りを正すべく、経済運営の計画化、効率ある運営、街の声一般との対話を進め、一層国民の立場に立った改革を進めようとしています。カプリーレス陣営により要求された選挙投票審査は、5月16日までに選挙終了時の54%に加えて21%が行われ(合計75%)、中央選管は、投票用紙と電子投票集計の間には、わずか0.02%の差異しかなく(99.98%が一致)、その差異は、投票用紙の破損などすべて理由があるものであったと発表しています。20日からは、投票審査の第二段階にはいり、46%すべてを5月中に終える予定です。しかし、カプリーレス氏は、要求をエスカレートし、登録人名簿そのものの見直しを要求し、中央選管の今回の発表も受け入れられないと主張し続けています。

変革の心を伝える田中記者の今後の活躍を期待しています。

(2013年5月19日 新藤通弘)
「13.05.12- ベネズエラ田中記者ルポ.pdf」をダウンロード

「13.05.19 赤旗田中記事.pdf」をダウンロード

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