« 2013年3月 | トップページ | 2013年5月 »

2013年4月

2013年4月28日 (日)

国際友好、国際連帯のあり方を考える

国際友好、国際連帯のあり方を考える

最近、あることから、国際友好、国際連帯のあり方を考える機会がありました。日本では、60年代に、国際友好・連帯運動へのソ連(部分核停への支持を巡って)、中国(文化大革命への支持を強要して)両国からの干渉があり、また70年代初めには、北朝鮮の指導者の誕生日に贈り物をする運動や、その指導者のチュチェ(自主)思想を日本で普及する運動が行われ、それらとたたかう形で、自主的な立場に立つ国際友好・連帯運動の基準が作られてきました。

続きは、添付のPDFをお読みください。「13.04.28 国際友好、国際連帯のあり方を考える.pdf」をダウンロード


|

2013年4月21日 (日)

オマール・エベルレニ・ペレス教授インタビュー

オマール・エベルレニ・ペレス教授インタビューと、その解説:キューバは、社会主義社会か?再考

4年前の2009年1月11日に、本ブログに「キューバは社会主義国?」という小論を書きましたが、一般には、依然として、キューバは、社会主義国であると考える人が少なくありません。日本社会の変革の立場に立ち、社会主義社会を未来社会の目標と考える人びとが、「さすがにキューバは、社会主義国だ、医療や教育に大変力を入れている」と語るのをよく耳にします。あるいは、まったく180度逆の立場からですが、「キューバの社会主義経済は、破綻している」という批判もよく聞きます。

現在、キューバでは、「キューバ経済モデルの刷新(改革)」が進められており、今年は、特にこの改革の性格(概念)規定を行うと発表されています。この性格規定は、中国では、「社会主義市場経済」、ベトナムでは「社会主義志向市場経済」が使われています。このことは、それぞれの社会が、①資本主義、②資本主義から社会主義への過渡期、③社会主義社会(=共産主義社会*)の3つの段階のどこに位置するかを規定し、それぞれの段階にふさわしい政策を取る必要があるからです。
続きは、PDFでお読みください。「13.04.21 オマール・エベルレニ・ペレス教授インタビュー.pdf」をダウンロード


|

2013年4月14日 (日)

エクアドル憲法翻訳される

エクアドル憲法翻訳される

ラテンアメリカ諸国の憲法を系統的に研究されている、姫路独協大学教授の吉田稔さんが、今度は、エクアドル共和国憲法(2008年)をスペイン語から日本語に翻訳され、紹介されています(吉田稔「エクアドル共和国憲法―解説と翻訳―」、『姫路法学』第54号、2013年)。

エクアドル憲法(2008年)は、ラテンアメリカで最も新しい憲法で、ラファエル・コレア左派政権の下で新自由主義への反省の中で制定されました。斬新的な内容で、憲法学者の間で注目されています。憲法は、全文で444条ある膨大なものですが、重要な条文はすべて訳されています。

エクアドル憲法は、近年の左派政権の下で制定された、ベネズエラ、ボリビア憲法と同じく、外国軍事基地の設置を禁止し、それぞれ平和国家であることを規定しながら―ベネズエラ(1999)第13条、ボリビア(2007)第10条、エクアドル(2008)第5条―、オンブズマン(人権擁護)制度も規定しています―ベネズエラ第280条、ボリビア第219条、エクアドル第191条―。さらに、先住民の歴史の知恵に基づく発展・開発のあり方、生活のあり方も根源的に追求する概念「安らかに生きる(スマク・カウサイ=buen vivir)を憲法の前文に謳っています。

エクアドル憲法(2008)前文:
自然と母なる大地(パチャママ)を祝福して・・・
第2篇:安らかに生きる権利 第14条: 住民は、健康的で環境的に均衡がとれた環境の中で生活する権利を認められ、環境の持続性と安らかに生きる(スマク・カウサイ)ことが保障される。
第71条:自然あるいはパチャママは、再生され、命を生み出すものであり、その存在は統合的なものとして尊重されるべきで・・・

吉田教授は、さらにキューバ共和国憲法、メキシコ憲法の翻訳と、研究を進められる計画です。教授の貴重な研究、労作に心から敬意を表します。

(2013年4月14日 新藤通弘)

|

2013年4月 4日 (木)

ベネズエラ大統領選挙では、何が争われているのか

ベネズエラ大統領選挙では、何が争われているのか

すでに3月下旬から始まっていた大統領選挙が、正式に4月2日から始まりました。立候補者は、7人ですが、事実上、昨年10月に勝利を収めたチャベス政権の後継者のニコラス・マドゥーロ候補(ベネズエラ社会主義統一党全国指導部員、暫定大統領)と、昨年チャベス大統領と選挙戦を戦った野党のカプリーレス・ロドンスキィー候補(正義第一党党首)の一騎打ちです。

続きは、添付のPDFをお読みください。
「13.04.04 ベネズエラ大統領選挙では.pdf」をダウンロード

|

2013年4月 1日 (月)

チャベス政権を回顧しての覚書

津田塾大元教授 岡部廣治さんが、実に興味深い「チャベス政権を回顧しての覚書」を書かれています。

チャベス大統領は、カリスマ指導者で、表現の方法、タイミング、無連関とも思える思考の多様性など、違和感や反感を持つ人も少なくないと思います。しかし、そうした彼の個性に目を奪われ、政策の本質を見誤ってはならないと思います。何よりも、ボリーバル革命は、80年代・90年代の新自由主義により悲惨な犠牲を強いられたベネズエラの経済・社会情勢から出てきたものであり、チャベスが人工的に移植したものではないということです。チャベスは、その条件の中で、政策を追求し、大多数の国民はそれを支持し、共に実行したのです。最近の世論調査(IVADなど)でも、チャベス政権の政策は、70-80%の支持が国民から寄せられています。

チャベス大統領の政策には、少なからずの誤りもありましたが、それらの誤りでプラスの成果を帳消しにすることは、算数の域を出ないでしょう。私も、岡部教授のこの内容とほぼ同見解です。この見解は、私が知る限り、ラテンアメリカの進歩的知識人、左翼の人びとの評価とも同じものでしょう。

さらに付けくわえれば、チャベス大統領は、ラテンアメリカの大統領では珍しく、私財の蓄積を図らなかった、親戚類を政府の要職に付けることはしなかったということも評価されるでしょう。いずれ、私も書いてみたいと思います。

「13.03.23 チャベス政権を回顧しての覚書.pdf」をダウンロード

|

« 2013年3月 | トップページ | 2013年5月 »