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2011年12月18日 (日)

「グアヒラ・グアンタナメラ」の意味は?

「グアヒラ・グアンタナメラ」の意味は?

グアヒラ・グアンタナメラは、キューバのポピュラー音楽としては、世界で最も歌われている曲でしょう。その歌詞のバージョンは、世界で150以上もあるといわれています。今一番歌われているのは、19世紀末のラテンアメリカ屈指の詩人でもあり、キューバ独立運動の指導者、使徒ともいわれるホセ・マルティ(1853—1895)の「素朴な詩」の数節です。

最近、あるイベントでこの曲を紹介することになり、みんなで歌うことができるように、歌詞を訳し、楽譜の音符に乗せようと思いました。現在日本語になっているのは、いずれも原詞のホセ・マルティの訳からずいぶん離れており、以前から、私なりに訳してみたいと思っていました。

ところで、この曲の紹介自体が、日本でもいろいろ間違って書かれています。八木啓代さんは、「(この曲は、)キューバの国民詩人ホセ・マルティの革命詩に、ホセイート・フェルナンデスが作曲し、後にピート・シーガーが世界に紹介したことによって、ラテンアメリカ音楽の定番的なヒットとして定着した」(八木啓代・吉田憲司『キューバ音楽』青土社(2001年))と紹介されています。また、これほど、時代と事実を逆にとらえてはいませんが、長いキューバ音楽研究の蓄積のある竹村淳さんの好著でさえも「曲は、ホセイート・フェルナンデスがグアヒーラのスタイルでつくり、45年に初録音。今巷で親しまれているのは、60年頃フェルナンデス自身が自作の歌詞に代え、ホセ・マルティの詩を使ったバージョンである。フェルナンデスなりの革命への共感が歌詞を代える動機となったのだろうか」(竹村淳『ラテン音楽名曲名演ベスト111』(アルテス、2011年)とあります。

しかし、事実は、このグアヒラ・グアンタナメラは、ホセイート・フェルナンデスによって1928年に作曲され*、様々な歌詞で歌われていたものに、スペイン人でハバナ在住のフリアン・オルボン(1925-1991)が、1940年代にマルティの「素朴な詩」の中の数節を取りだし、歌詞として歌ったものです(詳細は本ブログ掲載のエミール・ガルシア・メラーヤ「グアヒーラ・グアンタナメラは、どのようにつくられたか」前田恵理子訳Cuba Now January 28, 2009を参照ください)。(*1928年と1929年と二つの説があります)

続きは添付のPDFでお読みください。
「11.12.17 グアヒラ・グアンタナメラ.pdf」をダウンロード

楽譜はこのPDFで
「11.12 グアヒラ・グアンタナメラ楽譜と歌詞.pdf」をダウンロード

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