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2011年9月14日 (水)

オバマ発言に対して沈黙を守るキューバ政府

オバマ発言に対して沈黙を守るキューバ政府

ところで、昨日の記事で、ラテンアメリカには直接関係ない内容なので、記しませんでしたが、オバマ大統領は、パレスチナの国連加盟申請には断固反対すると述べています。理由は、「問題がぼやけるだけで真の解決にはならない」からだ、ということです。ここでも、明らかに米国は、世界の少数意見でしょう。

さて、オバマの記者会見は、キューバではどのように報道され、キューバ政府はどのように対応したでしょうか。米玖関係は、常に大変複雑でその深層にたどりつくのは、なかなか困難なところがあります。米玖関係は、表面では丁々発止と非難合戦を行っている一方、水面下では外交ルートで、話し合いが行われていることが少なくありません。従って、予断を入れずに、事実関係のみを追ってみましょう。米玖関係を考える、格好の機会かもしれません。

オバマ大統領の発言は、国際通信社がこぞって重要視し、報道しましたが、キューバでは、13日は、キューバ共産党の機関紙『グランマ』でも、青年共産同盟機関紙『フベントゥ・レベルデ』でも、キューバ政府系通信社『アイン』、『プレンサ・ラティーナ』でも、国営テレビ放送『クーバビシオン』でも、外務省のHPでも、軌を一にして、まったく報道していません。ただ一部分、オバマ政権が、旅行制限、家族送金緩和政策を継続すると述べたと、『プレンサ・ラティーナ』の記事を引用して報道しているだけです。これは、キューバ側にとっても都合のいいことですから、当然でしょう。つまり、キューバ国民は、オバマの記者会見の内容をこのことを除いては、まったく知らないということです。実に見事な統制ともいえますが、報道の自由、あるいは多様性は?と首をかしげる人もいるでしょう。

統制の理由は、キューバ政府がオバマ演説を慎重に分析して、対応を考えているとも、オバマ大統領の内政干渉的な、いわば挑発的な発言に、軽々しく乗らないということもあるかもしれません。さて、事態は、どう発展するでしょうか。

(2011年9月14日 新藤通弘)

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