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2011年7月

2011年7月31日 (日)

キューバが、カリブ海最大の島でなくなる?

キューバが、カリブ海最大の島でなくなる?
―深刻なキューバの少子化、高齢化問題―

キューバは、2010年現在、人口11,241,161人であり、人口においても、面積においても(11万1千平方㎞)、「カリブ海最大の島」といわれている。これまで「カリブ海最大の島」といえば、キューバを指し、キューバの代名詞だったのである。

しかし、最近の人口推移が続けば、2019年には、隣の島のドミニカ共和国(面積4万8千平方㎞)に、2022年にはハイチ(面積2万8千平方㎞)にも人口が抜かれ、人口においては、「カリブ海最大の島」ではなくなる。少子化、高齢化問題は、キューバ社会の深刻な問題となっている。

続きは、添付のPDFでご覧ください。
「11.07.31 キューバは、カリブ海最大の島ではなくなる?.pdf」をダウンロード

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2011年7月28日 (木)

7・26記念集会で、ベントゥーラ副議長は何を話したのか?

7・26記念集会で、ベントゥーラ副議長は何を話したのか?

7月26日、モンカダ兵営・カルロス・マヌエル・デ・セスペデス兵営襲撃58周年記念式典が、シエゴ・デ・アビラで開催されました。式典は、ラウル・カストロ国家評議会議長が主宰しましたが、演説は、昨年と同じようにマチャド・ベントゥーラ副議長が行いました。式典はコンパクトなもので、ベントゥーラ副議長の演説は、30分程度の短いものでした。

まず、演説の主要な点を下記に紹介しましょう。

「刷新の成果はあったが、可能な目標からは程遠いものであった。

国の指導部は、引き続き、経済計画の達成と食料生産を優先している。国際市場価格が上昇しているという重大な問題があるからである。

「11.07.28 7.26記念式典演説.pdf」をダウンロード

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2011年7月18日 (月)

いよいよ本格的に始まるキューバの石油開発

いよいよ本格的に始まるキューバの石油開発

キューバ北西の排他的経済水域内の海底油田の石油掘削が、いよいよ商業ベースで始まろうとしている。昨年9月到着予定であった中国、山東省のヤンタイ造船所で建造された油掘削プラットフォーム「スカラベオ9」が、9月末か10月初めにはキューバに到着し、掘削を開始する予定である。この掘削プラットフォームは、最新の技術を装備し、3600メートルの深海での掘削が可能といわれ、イタリアのサイペン社が所有し、キューバで石油開発権をもっている合弁企業にリースするものである。プラットフォームの使用料は、一般に一日20万ドル以上といわれている。

続きは添付のPDFをご覧ください。
「11.06.18 キューバ石油開発.pdf」をダウンロード

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2011年7月15日 (金)

パーベル・ビダル教授講演会「キューバの経済・社会改革における主要な課題」

パーベル・ビダル教授講演会「キューバの経済・社会改革における主要な課題」

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7月14日、ハバナ大学付属、キューバ経済研究所教授、パーベル・ビダル・アレハンドロ教授の項年会が、首都大学東京・宮川研究室・「キューバ視察・交流の旅」参加者の共催により、都内で開催されました。パーベルさんは、「キューバの経済・社会改革における主要な課題」と題して、①マクロ経済学の現況と調整策、②改革の具体的な内容、③その他の課題の3点にわたり、キューバ経済の現状、開始された改革の具体的な内容とその問題点、改革に関連する困難などを、手際良く整理して話されました。以下、その講演のレジュメを掲載します。

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なお、パーベル教授は、今後の改革の成否を握るのは、農業における改革であると強調されました。そこで、その点を理解するために、教授の了解のもとに、筆者が作成した農業に関する統計を補注として、付け加えておきました。
「11.07.15 パーベル講演会 補注付.pdf」をダウンロード

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2011年7月 7日 (木)

世界の視線が熱くキューバの有機農業に集まる?

世界の視線が熱くキューバの有機農業に集まる?
最近読んだ本で、キューバの有機農業について、このように熱っぽく書いてあるのを見て、またか、いや、今でもかと驚きました。

「最後に一つ付け加えると、有機農業という言葉について。
『化学肥料や農薬の使用をひかえ、有機肥料を利用して、安全で味のよい食糧の生産をめざす農業、また農法。有機栽培』(広辞苑)
これを読めば、農場「ハノイ」は、完壁に有機農業の定義を達成している。しかし、キューバ国内の農場と農法がどの程度こうなっているかを数値として見極めることはできない。だが、キューバの「有機農業を目指している農業」は、たとえ厳密な意味での「有機農法」を達成していなかったとしても、逆に、狭義の「有機」、つまり、薬や化学資材の有無にのみ焦点があいがちな定義を上回る、生活に密着しながらも、より哲学的で、理想的な農業と農法を目指し、もしくは達成しているのである。世界の視線が熱くキューバに集まるのは、実に、この点に理由があるのではないだろうか」(板垣真理子『キューバへ行きたい』(新潮社、2011年)。

有機農業の規定について、『広辞苑』の語句の説明で事足りれば、学問は不要でしょう。ある事象を評価するには、まずは、厳密に国際的にも科学的にも広く認められている定義を使わないと、それぞれが、違ったイメージと内容で事象を議論していることになり、議論はかみ合わないどころか、せっかくの善意の目標自体も達成するのが難しくなります。いわんや、その事象の条件のハードルを下げて理解して、その方が「哲学的」であるとか、「理想的」であるということは、論理の矛盾ではないでしょうか。これは、なんとしても、自分が見たキューバの「有機農業」を高く評価したいという主観的な願望を、対象に投影して、その反射した像映を見ているからでしょう。社会の変革のためには、マックス・ウエーバーを引用するまでもありませんが、客観的に、「没価値的に」見る必要があります。

筆者は、キューバ現代史研究を専門としていますが、結論からいいますと、「世界の視線が熱くキューバ(の有機農業)に集まっている」という実情はありません。ここ5年間キューバ国内も含めて発行された研究書(英語・スペイン語)の中で、キューバの有機農業を専門的に論じた本も、論文も見たことはありません。今キューバは、国有地の未利用地の使用権を期限付きで貸与し、農業生産を増大し、年間20億ドルに上る農産物の輸入を大幅に減少しようと努力しています。この計画は、180万人にのぼる国家公務員の民間部門への再配置とも関連しています。そして、そこでは、地産地消の考えが重視され、近郊農業が進められています。この運動には、有機農業を進めるというスローガンは入っていません。しかし、限られた資源から、化学農薬、化学肥料が少ない分は、有機農薬、有機肥料が利用できれば利用するという考えはあります。化学農薬、化学肥料があれば、使用するのはもちろんです。この辺りが、客観的な実情です。

一度、農業省の高官から、「なぜ、日本人は、こんなにキューバの有機農業に関心をもって聞いてくるのか?他の国からはほとんどないのに」と言われたことがあります。

筆者の怠慢で、紹介が遅くなりましたが、東京農業大学・国際食料情報学部・食料環境経済学科の大久保武教授グループが、調査した、優れたキューバ報告書を紹介します。キューバ農業、有機農業を論じるのであれば、少なくともこうした客観的で真摯な研究を基礎に論じてほしいものです。

歴史的移行期にあるキューバ農業の現状
 -第2次研究室視察報告-

環境コミュニティ研究室
(東京農業大学・国際食料情報学部・食料環境経済学科)


要約:本研究は、歴史的移行期にある「社会主義」国キューバ農業のダイナミックな構造変化を見定め、解明することにある。本稿は、昨年度(2007年9月)に引き続き今年度(2008年9月)も同国を訪れサーベイした同国農業の現状を報告する、リポート第2弾である。

わが国では、吉田太郎氏の著作に代表されるように、キューバが「知られざる有機農業大国」であり「200万都市が有機野菜で自給できるわけ」と、紹介されていることは周知のとおりである1)。

しかしながら、私たち研究室では2年にわたって直接キューバを訪れ、政府各関係機関の担当者や大学研究者、現場で農業に携わっている農民、あるいは経営体職員・農業労働者に直にたずね調査してみた経験的理解では、吉田氏が著した『有機農業が国を変えた』(2002年)ことを追認することは、到底でき得なかった。

以下本文中で指摘するように、この国の実体は食料の不足分を補うため毎年輸入総額の20%相当を費やしており、依然として国内での食料増産が至上命題である。その意味で、吉田氏の一連の著作は、必ずしもキューバ農業の現状・実態を正確に伝えているものではない2)。

これまでの研究の過程で、私たちは次のような論点と確信をもつに至った。それは「キューバの有機農業・都市農業というのは、あくまで食料生産を維持していかなければならない、歴史的な(一時的な)必然性から選択を余儀なくされた農法の一つであって、有機農業の推進それ自体は、当初からの目的ではなかった」というものである。

キューバの「有機農業」というのは、この国の農業の全体構造や現状からみたときどのような位置づけと存在意義をもっているのか、こうした問題意識のもと本研究室では歴史的移行期にある、まさに「胎動」するキューバ農業の最新状況を以下詳細にリポートする。

続きは、PDFでお読みください。
「09.03 歴史的転換期にあるキューバ農業の現状.pdf」をダウンロード


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2011年7月 6日 (水)

キューバ農業の問題、リカルド・トレス教授の指摘

一昨年、一年半にわたり日本に滞在し、一橋大学でマクロ経済研究を深めた、リカルド・トレス・ペレス、ハバナ大学教授が、最近雑誌『テーマス』に「キューバ経済の刷新―継続と断絶」という論文を発表しています。トレス教授は、筆者の友人でもありますが、日本の皆さんの中には、講演を聞かれた方も少なくないと思います。この論文は、キューバ経済の現状を大変厳しく分析しており、現在の経済改革が必要となっている背景を明確に指摘しています。

以下、農業部門に関するところを紹介します。

「11.07.06 リカルドの指摘.pdf」をダウンロード

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2011年7月 3日 (日)

キューバ共産党第6回大会と今後の改革の行方

2011年5月26日、新藤通弘氏が、明治大学軍縮平和研究所・現代キューバ研究所共催で行われた講演会で配布された資料を紹介します。利用の場合は、出典を明示してください。

「11.05.26 レジュメ キューバ共産党第6回大会と今後の改革の行方.pdf」をダウンロード

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