« オスバルド・マルティネス世界経済研究所所長(CIEM)、国会経済政策委員会委員長とのインタビュー | トップページ | キューバ共産党第5回大会について »

2011年4月 5日 (火)

続、カーター元大統領の良心

続、カーター元大統領の良心

カーター元米国大統領のキューバ報告が発表された。キューバ訪問については、本ブログで4月1日に書いておいた。その中で、前回に書いていない、報告にある主要なものを簡単に紹介しておきたい。

 キューバ訪問前に、クリントン国務長官、国家安全保障問題担当補佐官及びジュディ・グロス夫人と会談した。
 キューバにある米利益代表部の人員の多さには驚いた。米国人50名、キューバ人270名が勤務している。在玖米国の外交官とキューバ政府高官との間には、最小限の直接のコンタクトはあるように思える。
 キューバにあるユダヤ人協会を訪問した。キューバにはユダヤ教聖職者ラビはいないが、約1500名のユダヤ人が、自由に宗教、海外とのネット交流活動を行っている。しかし、アラン・グロスとの接触はもっていない。
 ブルーノ・ロドリゲス外相と非公式の会談をした。アラン・グロスは、刑が確定した後に釈放される可能性があると思う。
 オスバルド・マルティネス国会経済委員会委員長と会談した(同氏の筆者との会談は、4日付のブログを参照)。同氏は、キューバの現在の諸問題を述べ、農業、商業、サービス分野での国の統制の削減に向かって、「慎重な過程」を進めていることを強調した。現在、わずか50%の農地が利用されているだけであるが、未使用地は、「無期限」に農民に貸し出されるであろう。十数万人が、農村の私的部門に復帰しつつある。
 リカルド・アラルコン国会議長と会談した。次回党大会に1000名の代議員が参加する。経済・社会路線3分の2は、市民の提案により修正された。

 私的にも、公的にも、次のことを要請した。
 わが国の対キューバ経済封鎖の廃止
 旅行、貿易、金融にたいするあらゆる制限の解除
 アラン・グロス及びキューバ人5名の釈放
 テロ支援国家リストへのキューバの掲載を止めること
 キューバ人の表現、集会、海外旅行の自由
 両国の完全な外交関係の確立
・キューバを出発する際、空港で、ラウルは、「カーター大統領がここで述べたこと、すべてに賛成である」と記者団に述べた。

なお、残念なことに、米国のマスコミでは、カーター元大統領のキューバ訪問の結果については、かなりの批判的な論調が主流である。

|

« オスバルド・マルティネス世界経済研究所所長(CIEM)、国会経済政策委員会委員長とのインタビュー | トップページ | キューバ共産党第5回大会について »

外交」カテゴリの記事