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2011年4月18日 (月)

キューバ共産党第6回大会開催される (1)

キューバ共産党第6回大会開催される。

4月16日、ハバナの国際会議場で、キューバ共産党第6回大会が、開催された。1997年10月の第5回大会から、14年ぶりの開催である。今回の大会の主要議題は、「党と革命の経済・社会政策路線案の討議」と「党指導部の選出である」とグランマ紙は報道している。

大会には選出された1000人の代議員のうち997名が出席し、定刻通りの午後4時キューバ国歌とともに開始され、ホセ・マチャード・ベントゥーラ政治局員が、開会の辞を述べた。引き続き、ラウル・カストロ党中央委員会第二書記が、3時間近くにわたり中央報告を行った。

3月22日に党第一書記の辞任の意向を表明していたフィデル・カストロ第一書記は、欠席しており、大会幹部団の席にはその席も用意されてはいなかった。

ラウルの報告は、「中央報告」として報道され、「中央委員会」報告ではなかった。また、ラウルの報告を、党中央委員会機関紙「グランマ」紙は、「ラウル同志によって提出された中央報告」と紹介し、党・政府系ウエブサイトの「クーバ・デバーテ」は、「党中央委員会第二書記ラウル・カストロによって提出された中央報告を掲載する」と記載している。

一般には、この種の党大会では、大会前の中央委員会総会で承認された中央委員会報告が行われるが、これでキューバでは、第4回大会から連続して中央委員会報告がなされず、最高指導者の中央報告がなされたことになる。大会に先立つ中央委員会総会は、結局開催されなかったようである。最後の重要な会議は、今年の3月19日―20日に開催された、党政治局会議で、それに閣僚評議会執行委員会、中央委員会書記局、CTC指導部、大衆組織幹部、UJC幹部が参加し、経済・社会政策路線案などについて、討議したようである。しかし、この重要な会議については、グランマ紙等で報道されなかった。


中央報告で特記すべき点は、下記のとおりである。

大会は、規約第20条で定められているように、党の最高決定機関であり、全国6万1000の党支部、80万人近くの党員を代表した1000名の代議員が参加している。

昨年の12月1日から今年の2月28日までに、党組織、職場、学園、大衆組織、居住地域で16万3000回の会議が開催され、非党員も含めて延891万3838人が参加し、3百万件以上の発言があった。

討論の結果は、記録されたところによれば、政府と各級の党にとって素晴らしい作業機関となり、その深さ、広がり、変革の速度に関して、国民投票ともなった。

国民は自由に意見を表明したが、党と革命の周りに大多数の国民が結集していることが証明された。しかし、それは意見の相違を否定するものではなく、むしろ団結を強化するものである。

路線案の作成のために「第6回党大会経済政策委員会」が創設され、次の主要な5部門において討論を検討した。
1. 集められた意見を考慮して路線を再構成する
2. 再構成の過程の組織、指導、管理
3. すでに実行されている諸措置の推進のための幹部と参加者の十分な養成
4. 路線の決定を実行する組織・機関の系統的な点検
5. 住民への宣伝の実施

こうした作業を行いながら、3月19-20日に政治局会議開催され、それに閣僚評議会執行委員会、中央委員会書記局、CTC指導部、大衆組織幹部、UJC幹部が参加し、経済・社会政策路線案についてこれまでに提出された点を検討した。この会議で承認された路線案が、今回代議員に配布されたものである。案は、大会期間中、3日間かけて5部門の分科会で議論される。

以下、続く

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