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2010年9月12日 (日)

フィデルの言動から目が離せない(4)

フィデルの言動から目が離せない(4)

フィデルのゴールドバーグ記者との8日のインタビュー記事、またその記事について誤解があると指摘したフィデルのハバナ大学での10日の演説は、国際的に大きな反響を呼んでいます。キューバのグランマ紙は、同日、「世界の通信社は、インタビューでのフィデルの回答を歪曲して伝えている。フィデルは、それとたたかっている」とフィデルを擁護しました。

一方、フィデルの大学での演説に対して、ゴールドバーグ記者は、「私は、誤解していない、フィデルも認めたように、話した通りを聞いて、書いたまでだ」と反論しています。
また、フランスのロマ問題についても、フィデルの発言に、11日、フランス外務省は抗議の声明を発表しました。

どうやら、話しが泥沼化しつつあるようですが、話しを再整理し、問題形式としました。読者のみなさんが、正答を見つけてください。

下記のインタビューの質問に対する回答を読み、回答そのものから引き出せる最も適切な解釈を選びなさい。なお、「記者は、発言に付け加えたり、歪めたりしておらず、そのまま伝えている」という、質問者、回答者とも認めていることを前提とする。質問、回答とも記者の記事を加筆削除せず、忠実に翻訳したものである。

〔設問1〕キューバ・モデルをめぐって
質問:「あなたは、今もキューバ・モデルを、輸出する価値があると思っているのか」。
回答:「キューバ・モデルは、キューバにとってさえも機能していない」。
解釈:
① キューバ社会主義は、失敗した。
② 国によって過度に管理されているキューバ経済は、キューバでは機能せず、ラウルが進めている分権化が必要である。
③ 社会主義経済が機能していないという意味でなく、まったく反対で、資本主義体制は米国でも、世界でも役にたたず、重大な問題が一層悪化している。したがって、資本主義的なシステムが、キューバのような社会主義国にとってどうして役立つであろうかという意味である。
④ 記者の②解釈は、逆で、キューバ経済は機能しており、輸出したい。

〔設問2〕1962年のミサイル危機の際の核先制攻撃をめぐって
質問:「ある時点では、あなたが、ソ連に米国を核攻撃するように進言したのは正当であったと思われるが、その考えは今でも正しいと思うか」。
回答:「その後いろいろなことを見て、いろいろなことが分かってみると、まったくその考えは間違っていた」。
解釈:
① 進言した核先制攻撃は、誤りであることを初めて率直に認めたものである。
② 核先制攻撃は、いずれの場合でも有利な軍事的戦法である。
③ もし米国が、ソ連の核兵器が装備されているキューバに侵攻するなら、こうした状況においては、1941年6月22日にドイツ軍とヨーロッパ諸国軍がソ連を攻撃したように、ソ連を攻撃する先制攻撃を許すべきではない。したがって、その場合に敵が先制攻撃をするのを阻止するように進言したという意味を読者は、以上の回答から読み取らなければならない。「いろいろなことが分かってみると」という回答者の厳しい皮肉、「アルコール中毒のロシアの大統領が、自国の重要な軍事機密を米国に手渡した裏切り行為を述べたものである」という歴史的事実も行間に読み取るべきである。

〔設問3〕国連決議1929の報告について。(フィデルの文章から)次の(   )の中に適切なことばを、以下の①-⑤の選択肢の中から選び、入れよ。
7月9日の国連安保理決議1929に基づく報告書は、(     )、日本人の天野之弥国際原子力機関(IAEA)事務局長の異例の報告がわずかあるだけである」と
① 経済大国の
② 最近就任した
③ 『ヤンキーの手先』、
④ 優れた
⑤ 何も入れない方が良い。

〔設問4〕フランスの少数民族ロマ問題(フィデルの文章から)次の(   )の中に適切なことばを、以下の①-⑤の選択肢の中から選び、入れよ。
フランスのジプシー(ロマ)の追放のニュースは問題である。彼らは、フランスの極右の残虐性の犠牲者であり、すでにその数は7000人にのぼっている。彼らは、(      )犠牲者である。フランスの国民が強力に抗議しているのは当然である。
① しかし、EU法には抵触しない
② 少数民族や移民を差別するグループの
③ (ナチのホロコーストと同じく)もう一つの人種差別ホロコーストの

さて、あなたの採点は?各問25点。

正解は、下記の通りです。
フィデルが述べたところからみると
1):③、2):③、3):③、4)③

海外通信社及びゴールドバーグ記者からみると
1):②、2):①、3):⑤、4):②


(2012年9月12日 新藤通弘)

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