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2010年7月12日 (月)

キューバ、反体制派52人の釈放をどう見るか

キューバ、反体制派52人の釈放をどう見るか

7月7日、キューバ政府は、反体制派52人の釈放を決定した。同日の国営テレビ・ニュースでは、ラウル国家評議会議長、ミゲル・アンヘル・モラティーノ、スペイン外相、ハイメ・オルテガ、ハバナ・カトリック教会枢機卿の3者会談が開催されたことのみが報道され、52名の釈放については触れられなかった。

釈放の決定は、翌日の『グランマ』紙上で異例の形で、キューバ政府の発表としてではなく、ハバナ大司教区の新聞発表を引用して報道された。それらによると、6日に、モラティーノ外相は、オルテガ枢機卿、ブルーノ・ロドリゲス、キューバ外相と個別に会談した。翌7日、まずモラティーノ外相、オルテガ枢機卿、ロドリゲス外相の間に実務者会談が開催され、さらに、モラティーノ外相とラウル議長の会談も持たれ、その後、3者会談が開かれた。3者会談は、W-杯サッカーのスペイン=ドイツ戦をみながらも、昼食をはさんで6時間に及び、かなり突っ込んだ討議がなされ、最終的に釈放について合意するに至った。

発表された合意によれば、この合意は、本年5月19日にラウル議長、ハイメ・オルテガ枢機卿(ハバナ大司教区)、ディオニシオ・ガルシア、キューバ・カトリック司教会議議長との会談の結果を引き継ぐものであった。会談後、オルテガ枢機卿は、「非常に積極的な成果があった。政府は、反体制派問題の解決になんらかの措置をとるものと信じている」と述べていた。

スペイン政府側も、6月10日、モラティーノ外相が、ロドリゲス外相とパリで会談、同日、モラティーノ外相は、サパテーロ、スペイン首相とバチカンのマンベルティ外相を訪問し、マンベルティ外相から、ハバナの教会の仲介活動を支援するとの確約を得た。また、同外相は、ベルルスコーニ、イタリア首相とも会談し、両国は、釈放されたキューバ人反体制派を自国に受け入れることを確認した。

さらに、詳細は明らかにされていないが、ルーラ、ブラジル大統領もこの和解を後押しした。ルーラ大統領は、本年2月24日、キューバを訪問し、フィデル・ラウルと会談した際、釈放問題を話し合い、協力することを申し出たということである。

続きは添付のPDFをご覧ください。
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