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2010年1月30日 (土)

2009年キューバ10大ニュース

現代キューバ研究所(代表早川幸子)の第2回公開講演「岐路に立つキューバ」~革命勝利50周年を経て、2009年の回顧と2010年の展望~(講師新藤通弘さん)が1月21日、東京都内の明治大学で開催されました。会場には前回と同じく60名近くの方が参加され、盛況でした。
 
 新藤さんは、2009年のキューバの10大ニュースとして次の項目をあげ、それに沿って関連する情勢を説明されました。あげられた10大ニュースは、次の通りです。

① 3月政変とラウル・フィデル分担体制の確立。
② 構造的改革の兆し、見え始める。民営化の問題の討議の活発化、労働者の食堂の試験的実施、構造的改革のための大衆討議すすむ。
③ 経済成長鈍化する(1.4%)。外貨枯渇する(輸入を36%削減)。石油節約のキャンペーン、展開される。
④ 国民生活困窮(実質賃金は、生活の4分の1をカバーするのみ)。米国、メキシコ、エクアドルへの出国増大。合法2万人に非合法で2万人程度。合計4万人弱。
⑤ キューバ共産党第5回党大会延期される。党全国会議を近く開催といわれたが未開催。
⑥ オバマ政権との確執深まる。オバマ政権の対キューバ封鎖緩和措置は微々たるもの。
⑦ 政府、賃金・価格改革に着手。
⑧ 農業増産に着手。8万2000人に69万ヘクタールの土地の使用権を与える。
⑨ ラテンアメリカ・カリブ海すべての国との国交を樹立。キューバOAS追放決議解除される。
⑩ ロシア、中国、ベネズエラとの関係、一層発展。

なお、米国で発行されている『キューバ・ニュース』誌は、2009年の10大ニュースとして次の10項目をあげています。
① 世界的不況、キューバを直撃。
② オバマ政権、里帰りキューバ渡航、送金を自由化する。
③ ラウル政権、3月、内閣を改造、閣僚評議会執行書記、外相を更迭。
④ 米州機構で、キューバ追放決議、解除される。
⑤ 里帰りキューバ人増え、米国―キューバ、チャーター飛行便50%増便。
⑥ 米国政府、キューバを引き続きテロ支援国家にリストアップ。
⑦ 反体制ブロガー、ジョアニ・サンチェス、政府当局に拘禁される。
⑧ 米玖政府間で、移民問題会談、再開される。
⑨ キューバへの米国の食料輸出、2001年開始後、初めて減少する。
⑩ コロンビアのポップ・スター、フアネスのコンサート、ハバナで開催、110万人の観衆を魅了。

さて、あなたは、どのニュースを10大ニュースとしてあげますか?

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