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2009年12月 7日 (月)

ボリビアの大統領選挙でエボ候補(MAS)圧勝

6日、ボリビアで大統領選挙、上下両院選挙が行われた。各種の出口調査によると投票率は80%以上で史上最高で、国民の高い政治への関心を示した。

選挙結果は、社会主義運動(MAS、左翼)の現職エボ・モラーレス候補(副大統領候補も現職のアルバロ・ガルシア)が、62~63%を獲得し、野党のボリビア進歩計画党(PPB、右派)のマンフレド・レイエス候補(23%)に39ポイント余の差をつけて圧勝した。3位は国民統一党(UN、右派)のメディーナ候補で得票率は、9%であった。モラーレス候補は、9県のうち6県で圧倒的勝利を収め、レイエス候補は、反中央の南部地域のサンタクルス、パンド、ベニの3県で勝利を収めたにすぎなかった。

同時に行われた国会議員選挙でも、社会主義運動(MAS)は、上院で36議席中25席を獲得し、議席は3分の2近くとなった。続いてボリビア進歩計画党(PPB)が10議席、社会同盟(AS)が1議席を獲得した。

下院でもMASは、130議席中88議席(68%)を獲得し、圧倒的な勝利を収めた。続いてPPが40議席、国民統一党(UNが4議席、社会同盟(AS)が3議席を獲得した。

このように、今回の選挙で、ボリビア国民は、過去4年間のモラーレス政権の自主的な外交、自立的な国民経済の追求、新自由主義の負の遺産とたたかい、大多数の国民の福祉を考える社会変革に取り組む姿勢を強く支持したのである。ラテンアメリカにおける自主的な外交の追求、新自由主義と決別し国民本位の経済政策を実施する流れは変わらないことが、11月のウルグアイにおける大統領選挙での拡大戦線(FA、左翼)のムヒカ候補の勝利とともに示されたのである。

モラーレス政権は、本年1月新憲法を制定し、立法権でも地歩を固めた。安定した行政権、立法権を基盤にようやく社会改革を進める条件ができつつあるといえよう。しかし、寡頭制勢力、軍部の反動派、司法権の抵抗、米国政府の干渉政策もあり、改革は、必ずしも楽観を許さない。

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