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2009年3月26日 (木)

続キューバ7つの神話(2)

③キューバには「砂糖省」という省庁があるというのは本当でしょうか?また、なぜ砂糖省というものがあるのでしょうか?
答え:

現在は、砂糖産業省(MINAZ)は、農業省(MINAGRI)との統合の過程にあります。昨年11月26日、6ヶ月の移行期間で砂糖産業省と農業省が合併となり、統合され、農業省のみとなることが決定されました。
キューバは、60年代から90年代半ばまで、キューバでもっとも重要な産業は、砂糖産業でした。一時輸出の70%は砂糖でした。1964年キューバ政府は、ソ連圏との貿易関係が深まり、ソ連圏への輸出を600万トン予定し、1970年に砂糖を1000万トン生産する計画を立てました。そして1974年7月、国の基幹産業である砂糖生産を集中して管理する政府機関として砂糖産業省が設立されました。
現在の大臣は、ウリセス・ロサーレス・デル・トロです。

④キューバには砂糖大臣がいるというのは本当でしょうか?ちなみに、現在の砂糖大臣のお名前を教えてください。
答え:

上記のように現在は、砂糖産業省は、農業省との統合の過程ですが、依然として所轄の大臣、砂糖産業大臣も存在しています。名前は、ルイス・マヌエル・アビラ・ゴンサーレスです。


⑤キューバでは胸が小さくて太っている女性のほうがモテるというのは本当でしょうか?
答え

当然、キューバ人の個人により、それぞれの好みがありますが、一般的には、胸は大きく、かつ腰が張っており、やや肉付きが良い(太っているのとは違います)女性が好まれます。特に、胸が小さい方がいいという好みはありませんし、太っている女性が好まれるということもありません。痩せた女性は、あまり魅力を感じないということはありますが、やや肉付きがいいという表現あたりが適切でしょう。


⑥キューバでは胸を小さくする「貧乳手術」がブームというのは本当でしょうか?
答え:

「貧乳手術」がブームといのも、どなたが書いているのかも知れませんが、そのようなブームはありません。胸が大きすぎて生活上不便な女性が、健康のため小さくする手術をすることはありますが、ブームというものではなく、あくまで少数で、必要に応じていう程度です。
現実の傾向は、やはり豊乳あるいは美乳手術が行われています。これもブームというものでもなく、希望する女性が行っているという程度です。


⑦キューバ共和国の国民の平均月収、平均年収を教えてください。月給1000~2000円というのは本当でしょうか?
答え:

現在キューバ人の月平均賃金は410ぺソ(CUP)です。それを現在のペソ=外貨ペソ(1CUC=24ぺそCUP、1CUC=100円)で計算すると、17CUCで、1700円程度になりますが、これでもって、月収が1700円程度と思うのは、単純な考えで、実際の賃金収入を間違ってしまいます。
ともあれ、生活は大変、困難です。一般に平均的な市民の場合、生活費は、4人家族で3000ペソ近くかかります。しかし、収入は夫婦共稼ぎで800ペソ程度です。この差額、2200ペソは、なんらかの方法で稼がなくてはなりません。そこが、現在キューバ社会で少なからず見られる不正の原因となっています。
実際には、キューバ人は、賃金表に記載されない配給食糧、教育・医療無料、交通費・光熱費・文化・スポーツ観覧料などの補助金、年金・社会保障補助などの補助金を得ており、その額は一人当たり700ペソ程度と推計されます。したがって、実質平均賃金は月一人当たり1100ペソ(46CUC、4600円)程度とおもわれます。

以上が、TV局の質問と私の回答です。それにしても、あまりにも間違ったキューバ観ですね。いずれもキューバ紹介本、ガイドブックを出典としているようですが、執筆者も気をつけてほしいと思います。

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